2007年も残りわずか。振り返ってみるとあんなこと、こんなこと、沖縄は色々なことがありました。
「でもそんなの関係ねえー」(30人31脚大会から)
でも今年は「そんなの関係ねえー」では決して済まされないことばかりでした。
市民「どうしてこういうミスが起きるの?ちゃんとした仕事をなさって下さい」「信用できなくなってきましたね」「本当に裏切られた感じ」
これまできちんと管理されていると信じて払い続けてきた年金。5000万件の年金記録が消えた事態が発覚してから、県内でも不安な人々が年金記録の確認に駆けつけました。しかし、その不安は未だ払拭されていません。
暮らしでは石油価格の高騰でガソリンの値上がりをはじめに、10月にはタクシーの運賃も値上げ。食品では沖縄料理に欠かせない豚肉も値上げに。お正月の三枚肉は減ってしまうかも…。お財布の紐が更に厳しくなりました。
財布が締まればウエストがしまる、というわけにもいかず、沖縄はメタボリック症候群が多いとの指摘。それを反映して、平均寿命は女性が全国1位を維持したものの、男性は25位と、かつての長寿県の健康が揺らいでいます。ぽっこりとお腹が出たお父さんらもウエストをチェック。自分の健康について見つめ直しています。
颯爽とかりゆしウェアーに身を包んで、自ら沖縄のPRに努めた安倍前総理。ところが9月…。
相次ぐ不祥事で支持をなくした安倍前総理に贈られた言葉は「KY」。「KY」とは「空気が読めない」。しかし、空気を読めない人は総理だけではなかったようで…。
伊吹前文科相「全ての集団自決が、全て軍の関与のもとに行われたという記述については、それは必ずしもそうではないんじゃないかと」
沖縄戦の真実を後世に伝えようとする沖縄の思いを知ってか知らずか、教科書から軍の強制や集団自決の記述を削除しようとする国の動きに、県民の怒りは頂点に達しました。
この若い世代の声をどう受け止めるのか?怒りに覆われた沖縄の空気を読んでくれる人は誰でしょう…。
那覇市にある世界遺産、玉稜。ここに棲みついている僕はコウモリのタマちゃん。みんなからは「玉稜のタマちゃん」って呼ばれています。いつもこうやってぶら下がってるけど、こうしているとみんな逆さに見えちゃえます。
お天気だって暖かい春に冬のように寒くなったり、12月で寒いと思ったら、海で泳げるくらい暑くなったりと逆さま。
世の中も当たり前のことが通らないで逆になったり、事実を隠そうと嘘をついたり、「偽り」が多い年でした。県内でもホテルが提供した食事の素材の産地を偽装したり、高速道路の橋げたのデータを改ざんするなど、偽装の連鎖は続き、関係者が謝罪する姿が相次ぎました。
10月には県の教員採用試験の採点ミスが発覚。つじつま合わせに終始し、チェック機能が全く働かなかった行政の杜撰な対応に不信感が募りました。
こちらは夜の繁華街。こんなご時勢だからと酒でも飲んで憂さを晴らしたいのかどうかは分かりませんが、いくら気持ちがいいからといって、道路で寝たらだめですよ。保護する警察官もお疲れ様です。
保護するといえばこちら。くちばしに釣り糸がからまったまま餌も満足に食べられないクロツラヘラサギ。発見から経過していますが、捕獲作戦はうまくいかず、このまま年を越してしまうのか心配です。
いろいろあった2007年。私達は取材の中でいくつもの出来事、そしていくつもの表情に出会いました。今年はあなたにとってどんな一年でしたか?来年はきっと「笑顔」が多い年でありますように。