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予算を前倒ししての実施です。海上保安庁は中城にある海上保安署を2008年度から海上保安部に格上げし、名護市辺野古での基地建設に関する海上警備をより強化します。

中城海上保安署は沖縄本島東海岸全域の警備にあたっていて、ことし4月に当時の防衛庁が辺野古沖で始めた基地建設に向けた調査でも、市民グループの阻止行動に対する警備のために巡視艇を派遣しました。

2008年4月の中城保安部への格上げに伴って、職員が現在の19人から67人に増員され、巡視艇も2隻から13隻に増やされます。

この体制強化について海上保安庁の広報室は「平安座島にある石油施設をテロ行為から守る」という理由の他、「辺野古での基地建設に対する抗議運動に対応するため、海上での警備体制をさらに固めたい」と回答。2014年の基地の完成を目指す防衛省に協力する目的であることも認めました。

この格上げに伴う予算は当初、2008年度の概算要求に盛り込まれる予定でしたが、2007年度の補正予算に繰り上げられ、政府全体が辺野古での基地建設に向けた動きを加速している表れと言えます。