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宮古島市の離島・大神島の小中学校が創立50周年を迎え、その記念式典が9日ありました。現在は生徒数一人の静かな学校に大勢の関係者がつめかけ、島は喜びに包まれました。
島尻漁港を出る朝の船。普段は学校に通う先生方の姿しかないこの船が、この日はにぎやかです。家が15軒しかないこの島の玄関口にある学校は、島の活動の中心的な存在です。
大神島に学校ができたのは昭和8年。それまで対岸の狩俣の知り合いの家に下宿して小学校に通うしかありませんでした。やがて中学校もでき、分教場から独立して大神小中学校となったのが今から50年前。それ以来、160人の卒業生を送り出してきました。
在校生68人という時代もありましたが、今年は中学2年生が1人だけ。厳しい情況ではありますが、会場は廃校の危機を乗り越え、この日を迎えたことを祝う雰囲気に包まれていました
(校歌)「遠見の丘の明星に 輝く瞳 夢を追い」
続く祝賀会も満席。卒業生たちの出し物に笑いが飛び出します。
久貝ウメさん「もう今日はいいこと、お祝いの言葉ばかりでありがとうと思っている。(学校は)続いてほしいさ。淋しいさあね。お客さんも学校がないと来ないよ」
大神中学校・座嘉比幸枝校長「学校があるというのは、子どもたちの元気な声が聞こえる、未来があるということ。ここに未来を持った子どもたちがいて、輝いていたんだよということを残しておきたいと思って。校歌の一節を記念碑にしました」
守り続けた学校の灯を消さないために。島の模索が続きます。