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宜野湾市の伊波市長がアメリカ海兵隊の司令部を訪れ、6日から普天間基地に再配備された墜落ヘリと同型機の部隊の撤退を求めましたが海兵隊側は要求を拒否しました。普天間基地に再配備されたCH53Dは2004年8月13日に沖縄国際大学に墜落したヘリコプターの同型機で、機体の平均使用年数が37年になる老朽化したヘリです。

15日、アメリカ海兵隊司令部を訪れた伊波市長は、「大事故を起こした欠陥機が住宅地の上空を飛ぶことは認められない」としてCH53D4機と60人の運用部隊をすぐに撤退させるよう求めました。これに対し海兵隊外交政策部のホルコム部長は、「以前、普天間基地に配備されていた機体を元に戻すだけで問題はない」との見解を示し要求を拒否したということです。

伊波市長はこのあと沖縄防衛局にも同様にヘリ部隊を撤退させるよう求めましたが、対応した沖縄防衛局の池部衛次長は、「(2004年の事故の)事故報告では機体の欠陥ではなく整備不良という結論になっている」と述べ、アメリカ海兵隊と同様に墜落ヘリと同型機の再配備に問題はないとの認識を示しました。海兵隊は、現在イラクに派遣されているあと6機の同型機も近く普天間基地に配備するとしています。