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キャンプシュワブ沿岸部へのヘリ建設に向けた国の事前調査で、ジュゴンの餌場となる藻場に、調査の一環で鉄製の釘が複数打ち込まれていたことが分かり、平和団体が反発しています。実近記者です。

実近記者「海岸からはおよそ100メートル、水深は2メートルほどですが、このあたりにジュゴンの餌となる藻場が広がっているということです」

砂地に広がる海藻類、その所々に数十センチの幅で数メートルにわたって伸びる跡が確認できます。これがジュゴンが海藻を食べた跡「ジュゴントレンチ」です。そして、そのすぐそばに問題の器具が設置されています。

海底から伸びる長さ数十センチのロープ。近くには同じ器具が複数確認できました。

ジュゴン保護基金委員会・東恩名琢磨事務局長「ジュゴンが食べている間に、紐も一緒に食べちゃうのではと思うんですけどね」

これは先週、平和団体が公開した問題の器具の写真。ロープの先に打ち込まれていたのは、およそ8センチの鉄製の釘です。

餌を食べるジュゴンです。大きな口で海藻の根元から掘り起こすように一気に口に入れていきます。平和団体はジュゴンが釘を誤って飲み込む可能性を指摘しているのです。

沖縄防衛局は「海藻類の調査で調査地点を示す目印として設置している」と説明していますが、細かい目的は公表しておらず、あらためてその調査手法を問う声が上がっています。