※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

『開講式 8月17日(金)』

夏休み真っ只中。その企画はスタートしました。名桜、沖国、琉大、沖大、インターンシップの学生によるコンビニ弁当の開発。学生にとっても企業にとっても初めての挑戦です。まずはデータ分析。

学生「やっぱり高いのより安いの」「だから店長のツボがランキングになっているわけでしょう。だからそこをみてみよう。ちょっと店長になりきるみたいな」

彼らの作業を見守るのは商品部の小林さん。

沖縄ファミリーマート商品部・小林健祐さん「ちょっと言いにくいんですけど、本当かなというのは正直ありました。お客様に出す以上は、ある程度のレベルまでちょっと伝えて(実際に仕組みにも関わって頂いて)商品を出さないと、失礼にもあたる。遊びじゃない」

でも一方で、既成概念にとらわれない彼らの発想に期待もしているのです。そして当の学生達。

学生「責任を感じていなかったけど、ちゃんとした弁当が作れるようにしたい。がんばります」

不安いっぱいのスタートです。

『企画商品発表 8月24日(金)』

琉大チームは、集合時間の1時間も前にすでに話し合いを始めていました。どうやらこの容器の中身が弁当のポイントのようです。

学生「あっ、ほんとだ味噌汁だ」「これレンジでチンしたら」

なんと電子レンジで暖めることで、普通の汁になるゼラチンの味噌汁です。でも、これって商品化できるのでしょうか。

<琉大プレゼンテーション開始>お弁当を買うと味噌汁がついてくるというサービスがコンビニ業界には進出していません。こだわりのポイントですが、弁当にゼラチンで固めた味噌汁スペースを設けてお得感を出します。

小林さん「実際に工場で作ったとき作れるか作れないか・・・」

容器を扱う業者「こういった発想自体がかなり新鮮なんで、既製品では難しいと思いますね」

初めての事に課題はつきもの。話し合いは続きます。

そしてこちらは名桜チーム。常識にとらわれない学生の発想と現実のギャップをどう埋めるか。担当となった食材を扱う業者と着地点を探ります。

名桜担当・食材を扱う業者「イメージしたものと違うもの持ってきても、ちょっと洋風だったねといわれても困る」

商品の中身をどうするかに一生懸命なあまり、名桜の学生達、この時、肝心な事を聞き忘れていました。

『名桜大ミーティング 9月5日(水)』

学生「聞くの忘れて。他のやつに集中してしまって」

名桜チームの弁当は現段階で590円。4大学の中で最も価格が高くなっていました。でも肝心の食材の原価を誰も知りません。

学生「お世話になっています。名桜大学の・・・。490円の設定でいけるんですか?ほんとですかあ・・・」

学生「容器とかメーカーと調整してくれたんだって」「ああよかったあ」

プロの力に助けられました。やればやるほどいいものを作りたいという思いが強くなります。

学生「(他の大学について)始めた時はぜんぜん気にしていなかった。リーグ戦なので、負けたくないなって」

『販売商品確定 9月7日(金)』

弁当の方向性を確定する日。琉大チームはやはりあのゼラチンの味噌汁付き弁当です。でも他の大学から想定外の質問が飛び出します。

学生「レンジアップしないお客様にも普通に食べられる内容になっているんですか?」

琉大チーム「食べられないです。レンジで暖めないとゼラチンが水みたいにならないので」

この指摘もふたに張るシールに「暖める」という文字を書き込むというプロのアドバイスで切り抜け、ゼラチンの汁自体も商品化のめどが立ちました。

琉大担当・食材を扱う業者「正直、具体的に作る自信が無かったんですが、それほど問題なくできそうで、安心しています」

この日、各大学が勝負に出る弁当が揃いました。量など中身の調整はまだこれから。でも方向性は決まりました。学生達、次はこれをどう売り込むか、道のりはまだ半分です。

学生は目下、初めてのCMづくりに取り組んでいるようです。続きは今月30日にお伝えします。