最近は結婚式といっても、ホテルや結婚式場だけではなく、屋外でのガーデンウェディングやそれぞれのカップルの思い出の場所での式を選択するカップルの割合も増えています。
そんな中、県内では先月末、究極のリゾートウェディングとも言えるこんな沖縄らしい結婚式が行われました。岸本記者です。
日の光を浴びて輝く派手なタキシードに蝶ネクタイを巻き、少し苦しそうな新郎。そして純白のウエディングドレスを身に付けた新婦。2人がボートで向かうのは恩納村の沖。
新郎の伊波哲也さんと新婦の石川容子さんはともにうるま市の出身。
今から6年前、ダイビングの免許を取る際、偶然、講習のパートナーになったことが2人が知り合ったきっかけでした。
容子さん「(第一印象は?)目とか顔の形とかが、こゆくしたプーさんに似てるなと」
哲也さん「自分がちょこっと落ち込んでいる時でもそばで笑って励ましてくれるところとか、この人とだったら結婚できるかなと思って」
現在は哲也さんのお父さんが経営する会社で一緒に働く2人。
去年、入籍を済ませた2人は忙しい生活を送る中、2人が出会った場所・原点にもう一度戻ろうと、水中での結婚式を挙げることを決めたのです。
30メートル先まで見渡せる透明度の高い海。新郎・新婦は、共にダイビングの免許を取った仲間達の暖かい祝福を受けながらバージンロードを入場。
海への誓いでは『幸せな家庭を築くこと』そして『お互いを助け合うこと』を誓い合いました。
また、海中では友人のダンスの他こんな余興も行われました。そして、かわいい熱帯魚達も式に飛び入り参加して、この時がやってきました。
どこまでも広がる海の中で、新しい一歩を踏み出した2人。その門出を祝おうと、友達やダイビングショップの従業員が水中ならではの2階建てのアーチを作ってくれました。
容子さん「人生山あり谷ありだけど、自営業だし。でも一緒について行くって決めた以上、乗り越えられる力が2人にはあると思う。私にも哲也さんにも」
哲也さん「年を重ねていっても仲良しで、60歳、70歳になっても一緒に手をつないで歩くみたいな、人が羨む様な夫婦になりたい」
海で出会い、海で誓いを立てた2人は、人生の節目ごとにまたこの海に戻ってこようと約束しています。