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うるま市の平安座島で16日、石油基地を狙った海上テロを想定した合同訓練が実施されました。
訓練は、日本全体の消費量の約10日分に相当する525万キロリットルの石油を備蓄する沖縄石油基地の沖合いに国籍不明の不審船が現われ、序々に石油タンクに近づいてきたという想定で行われました。
通報を受けた海上保安庁は直ちに巡視艇を派遣し、警察の船と両側から挟み撃ちにします。海上保安庁の職員が大きな爆発音のする模擬弾を投げ入れ、不審船に対し停止するよう説得しますが、船はなおも逃走。その後、ヘリコプターも上空から監視する中、巡視艇から保安庁の職員が不審船に飛び乗り、武器をもった犯人を制圧しました。
保安対策協議会の赤嶺久雄会長は「テロや不測な事態への対応は、関係者の連携と正確な情報の伝達が大切」と話していました。
石油タンカーや石油関連施設を狙ったテロや海賊行為は世界中で毎年発生していることから、県もこうした訓練を定期的に実施することにしています。