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第91代の内閣総理大臣に福田康夫元官房長官が指名されました。福田総理は官房長官時代に沖縄開発庁長官を兼務した経験があり、沖縄問題にどう取り組むのか、その手腕が注目されています。
福田総理の父は福田赳夫元総理で、親子2代の総理大臣は初めてです。
福田総理は2000年10月の第2次森内閣で官房長官に就任。続く小泉内閣でも再任され、2004年5月に辞任するまで、4年7か月にわたって官房長官を務めました。
沖縄との関わりは沖縄開発庁長官を1か月ほど兼務したほか、官房長官として、当時の稲嶺知事と基地問題や経済振興などに意見を交わしています。
しかし、沖縄と深いつながりがあったかといえば疑問で、印象は薄いというのが実感です。
自民党県連・新垣哲司幹事長「沖縄開発庁長官をすれば沖縄の事情は十分理解できる。沖縄が抱えている諸問題について、官邸に足を運んで行きたいと思う」
護憲ネット県議団・新川秀清団長「60年余におよぶ沖縄の痛みをしっかりと受けとめてほしい」
ただ、福田総理は安倍前総理の突然の辞任を受けて誕生した後だけに、新しい内閣は解散総選挙をにらんだ選挙管理内閣的側面もぬぐえません。
またテロ特措法の延長問題や、不祥事が相次いだ政治とカネの問題なども山積。歴史教科書検定問題の当事者、伊吹文部科学大臣を自民党幹事長に充てるなど、福田総理が沖縄問題にどれだけ真剣に取り組むのかは、今のところ不透明です。