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豊年祭のシーズンですが、今日はちょっと変わった道ジュネーをごらんいただきます。悪口の力で厄をはらうそうです。
海に面した小さな集落名護市安部。ここには珍しい鬼の面が伝わっていて、まずオニを拝んでから道ジュネーに出発です。
宮城勇吉安部区長「安部ぬ青年達や 目玉腐りてぃ（安部の男たちは見る目がない） ハイヌエー ハララ」
棚原『いや〜、なかなかいい声ですけど自分達をけなしてるんですよね？』
三上『はい。ほかにも、安部の女性は匂いがよくないと、わざと悪い言葉をいいながら歩くんですが、その悪口の力が、厄をはらってくれるそうです』
宮城百合さん（90）「大昔からこの通りにしているわけ。あんまり褒めてもだめだから。きょうは厄払いであるわけだから、口はきょうは悪くてもいい」
棚原『なるほど。褒めると、逆に悪いものに目をつけられるという感覚もありますよね』
三上『ただ、あんまり悪口は良くないと、数年前からいい歌詞も歌われるようになっています』
「安部ぬ姉小達や 匂いぬかばさぬ（安部の女性たちはいい香りがする）」
三上『こういう「悪態祭り」は全国にはありますけど沖縄では珍しい」
棚原『でも、言葉の持つ「魔力」について考えさせられるし、残してほしい祭りのひとつですね』