崎原真弓さん(44)、空手が趣味の肝っ玉母さん。実は彼女、沖縄で今最も熱いバスガイド。
♪「わたし〜はひまわりのバスガイド、発車オーライ」
沖縄を支える観光業、しかし、ここ数年観光のあり方は大きく変わった。バスツアーよりレンタカーで自由に観光する人が増えたのだ。
乗客「日本一ですよ、本当に好きです」「素晴らしいガイドさん。ナンバー1」
様変わりする環境にあっても、彼女の人気は衰えるどころか、県内外から指名が絶えない。ちまたでは彼女のことをスーパーバスガイドと呼ぶ。
『なぜスーパーなのか?』それは、彼女のバスに乗るとすぐにわかる。
崎原さん「はいたーい、うきみそーち。ベリーグッド!いっぺーじょーとーやいびーたん(みなさーん、おはようございます、とってもよくできました)」
今日は、年に一度の旅行を楽しみにしているおばあちゃんたち。もちろん崎原さん指名。
1人で何役もこなし、客を圧倒する。バスは彼女のステージだ。身長148センチ、小柄な体からは想像も付かないくらいのパワー。
彼女が大切にするのは、沖縄の歴史・文化・そして心。だからこそ、必ず沖縄戦の話をする。おばあになって・・・、まるで体験したかのように・・・。
崎原さん「他人事ではなく、私達の命も戦争を体験したおじいちゃん、おばあちゃんから繋がっている。なんとか私の声と心と体を使って、後世に伝えられたらいいなと」
彼女のガイドはコレだけでは終わらない。
崎原さん「いつもご指名をいただいているお客さまですので、モーアシビーをします」
夕食会場で三線演奏のサービス♪
崎原さん「常に一期一会の精神ですね。うちなーのチムグクル(肝心)の精神を全身で伝えたいと思っております」
彼女がスーパーバスガイドなのは、バスを降りてもこの熱意が変わらない所にある。
そして今、沖縄の子どもたちに平和講和をしている。沖縄のチムグクルの精神を未来へ残してほしいと願って。