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シリーズでお伝えしてきました2007真夏の決戦。きょうは最終回です。

参議院選挙はいよいよあさって投票日、即日開票され県民の意思が決まります。一騎打ちを展開している西銘候補、糸数候補、両候補の終盤の戦いぶりをまとめました。

西銘順志郎候補「仲井真県知事を支えることが沖縄県民の発展になる。そして国政の安定なしに、県政の発展なし」

西銘候補は終盤、現職としての一期6年の実績、それに仲井真県政と政府とのパイプ役を強調して選挙戦を展開しています。

新潟中越地震で応援に来れなった安倍総理に代わって、総理夫人や小池防衛大臣、中川幹事長らが沖縄入りして支持拡大を図っています。大詰めの終盤戦は那覇と浮動票獲得に全力を挙げます。

西銘候補「頑張ってという声もいっぱいでてきましたし、本当にそういう意味では大変力強く感じています。手応え十分です」

糸数慶子候補「沖縄から日本の政治の流れを変えていく一票であり、そして未来の子供たちに平和を手渡していく」

糸数候補は終盤、抜群の知名度を活かし、フル回転で運動を展開しています。

野党各党が抱える比例代表候補との相乗効果で支持を広げるとともに、終盤は大票田の那覇を中心とした無党派層への浸透を図っています。

糸数候補「この選挙負けられませんよっていう、むしろ県民の皆様から私にエールを送られて、頑張らなくっちゃというところです」

担当の金城記者です。選挙戦もあと1日。両候補者の終盤情勢はどうなっていますか?

金城記者「報道各社の情勢調査でも、糸数候補がリード、西銘候補が追う形となっています。西銘候補は自民、公明、経済界に支えられて選挙戦を展開しています。しかし、去年11月の知事選、今年4月の参院補選と、磐石な組織を誇った組織ですが、今回はその勢いを持続できるかどうかが課題となりました。西銘候補は終盤、期日前投票の徹底と企業のてこ入れに動き、盛り上がりを図っています」

金城記者「一方の糸数候補は、革新地盤の中部をまとめ、無党派層の多い大票田の那覇で票の掘り起こしを図っています。糸数候補は半年前に知事選で全県選挙を戦っていまして、知名度は抜群です。年金問題や教科書問題などを追い風に、このまま逃げ切りを図りたいところで、組織の引き締めとともに着実な集票に全力を挙げています」

今回の選挙は沖縄だけでなく、全国的に関心が高いです。

金城記者「今回の選挙は、安部政権が発足して初めての国政選挙です。政権発足からおよそ10か月。この短期間に安倍政権は憲法改正に向けた国民投票法など、多くの重要法案を数の力で通しました。また政治とカネ、不適切な発言などで閣僚が3人も辞任しています。そういった政治のあり方に対して国民が1票という形で意見を言う重要な選挙です。裏返せばそれはまさに国民自身が問われる選挙でもあります」

金城記者「そういう中での選挙戦、きょうを含めて残り2日間。西銘候補はどう巻き返しを図るのか、糸数候補はどう戦うのか、そして有権者はどう審判を下すのか、注目してみたいと思います」