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宮古島市の貝塚で、1500年ほど前のものと見られる人骨が発見されました。専門家は「当時の先島の人々のルーツを知る上で非常に重要」と期待しています。
人骨が発掘されたのは宮古島市島尻の長墓遺跡で、調査を進めている西九州大学のマーク・ハドソン准教授が16日に、大たい骨と頭蓋骨の一部を最も下の地層から発見しました。
ハドソンさんは2006年に、この遺跡で1200年から1500年前のものと見られる貝の斧、「貝斧」2点を発掘していることから、今回の人骨は「5世紀か、それ以前のものではないか」と推測しています。宮古で新石器時代の人骨が発見されたのは初めてです。
知らせを受けて琉球大学の形質人類学の土肥直美准教授も現場で人骨を確認し、「南方系といわれる当時の先島の人々がどこから渡ってきたのかを知る上で重要な発見」と期待を寄せています。