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沖縄戦の軍命による集団自決の記述が教科書検定で削除された問題で、伊吹文明文部科学大臣は「教科書検定に介入するつもりはない」と述べました。

伊吹文明文部科学大臣は「こういう検定をしろというような国であってはいけないと思っていますから、ご不満はご不満として受け止めますけれども、私は介入するつもりはありません」と述べ、その上で「軍が命令したのか、自決の雰囲気を作ったのか、『関与』というのは難しい言葉だ」と述べました。

一方、県議会は19日、臨時の文教厚生委員会で教科書検定に関する意見書について協議しました。

これまで自民党会派内で賛否が割れていましたが、集団自決が日本軍による関与なしには起こり得なかったことは紛れもない事実とする委員長案に自民党が歩み寄り、委員会で採択されました。

教科書検定の撤回を求めている市民グループは19日、県議会の仲里議長に対し、6月9日の県民大会で採択した教科書検定の撤回を求める決議文を提出しました。

県内では19日までに、32の市町村議会で検定意見の撤回を求める意見書が採択されたほか、全国から9万9414人分の署名が集まるなど、反対は高まっています。

実行委員会では県議会に対しても超党派で国に要請を行うよう求めていて、撤回されるまで、県民一丸となって抗議の姿勢を示したいと話していました。