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来年度の高校の歴史教科書から沖縄戦の「集団自決」の記述が修正された問題を受け、那覇市議会ではきょうから問題の教科書の展示会を開いています。実近記者です。
実近記者「きょうから始まった展示会。会場には7つの教科書が置かれています。いずれもこのように表紙が白く、検定を受ける前の教科書と修正後の教科書が比較できるように展示されています」
展示会を実施したのは、先月、検定意見の撤回を求める意見書を可決した那覇市議会。今回の検定では、例えば検定前に「日本軍に集団自決を強いられた」となっていた記述が、検定後の教科書では「追いつめられて集団自決した」と修正されています。検定を受けた教科書は、いずれもこのように集団自決への日本軍の直接的な関与を削除しているのです。
会場には、文部科学省の検定意見も展示されていて、検定前の記述では「沖縄戦の実態について誤解する恐れがある」と修正の理由が書かれています。
久高議長「自分の目で見て、教科書問題がどういうことか。また、どういうことが判断できるかということをぜひ県民、市民に見ていただきたい」
県内ではすでに20の市町村議会で検定意見の撤回を求める意見書が可決されていて、今月中にはほぼすべての市町村で可決される見通しです。展示会の開催は今週金曜日までです。