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4月から診療所が休止している国頭村の安田で5月25日、初めての巡回診療が行なわれました。しかし、区はあくまでも診療所の再開を求め、巡回診療には反発しています。
この巡回診療は診療所の休止に伴う緩和措置として県が実施したものです。安田区の公民館では午後2時から県立北部病院の医師1人と看護師2人が訪れた区民の血圧を測ったり問診にあたりました。安田区では診療所の早期の再開を求めていて、25日の巡回診療についても5月始めのアンケートではこれまで診療所を利用していた67人のうち受診を希望した人は5人で、実際に診療を受けたのはわずか4人でした。
25日、診療を受けに来た区民の一人は診療所が休止されていることについて「『何かあったらどうしよう』と夜も昼も不安」と話していました。また、安田区の知念茂夫区長は、「(ほとんどの)区民がきょう(25日)の診療に来なかったということは診療所の存続を願っているということの表れだと思う」と話していました。
県はこの巡回診療を毎月1回、1年間実施する予定ですが、区は6月から公民館の使用を認めない方針で、引き続き診療所の存続を求めていくことにしています。