名護市辺野古の基地建設反対運動の中心的存在だった「命を守る会」の代表、金城祐治さんの告別式が20日に辺野古の平和の塔で営まれました。
10年前の1997年、基地建設に反対する辺野古のお年寄りを中心に立ち上げた「命を守る会」の代表の金城祐治さんは、19日、入院先の病院で亡くなりました。20日の告別式には約600人が駆けつけました。参列した平和団体の代表で牧師の平良夏芽さんは、「祐治さんの葬儀の日に機器の設置作業を完了されてしまった。本当に申し訳ない思い」と悔しさをにじませました。
また、参列した宜野湾市の伊波洋一市長は、「沖縄の人たちがもうあきらめているような現状の中で、あきらめちゃいけないということを祐治さんはとても感じていたのではないか」と述べ、金城さんの冥福を祈っていました。
昨日、7月の全国大会への切符をかけ、剣道の県内最大規模の大会・幼少年錬成大会が行われ、子ども達が剣を振るいました!
「沖縄県幼少年剣道錬成大会」、今年で29回目を迎えた大会には、離島を含め全80チーム、およそ600人の少年少女剣士が集結!大会は小学5年生以上が出場する第1部と、4年生以下が出場する第2部とに分けられ、行われました。
このうち、下は幼稚園生から出場した第2部では、剣道の基本である面や胴、小手など「基本錬成」と呼ばれる一連の技を出し合い、判定で勝敗を決めます。一方、第1部はこの基本錬成と試合によって上位進出を争いました。
大道塾A・前村寿弥くん「大人になったら剣道の先生になりたい」
前村寿弥くん、去年この大会で優勝した大道塾のメンバー。チームの監督、前村尚寿さんは、寿弥くんのお父さんでもあります。親子で大会2連覇に挑みました。
大道塾A・前村監督「(息子について?)練習の時には他の子も同じように接してやらないという思いはあるんですけど、どうしても自分の息子となると厳しくあたってしまうことが出てしまって、反省することころもあるんですけど」
この大道塾Aの連覇を阻止し、返り咲きを狙ったのは「浦添少年剣道クラブA」。チームの大将と副将はなんと女の子。ともに小学6年生の平良優奈さんと大城優子さんの二人です。
浦添A・山里功監督「副将(大城さん)は人一倍負けん気が強くて、大将(平良さん)は負けん気が強いんですけど、優しいんですよ」
浦添A・大城優子さん「(剣道を)やって良かったと思います。自分の気持ちが少し強くなれたから」
浦添少年剣道クラブAは持ち前の底力を発揮し、順当に勝ち上がりますが、準決勝で強豪、沖縄警察署スポーツ少年団Aがチームの前に大きく立ちはだかります
先鋒、次鋒が破れ、苦戦の浦添でしたが中堅が勝って、1対2。ここで副将の大城さんが星を五分に戻そうと戦いに臨みますが、結局、時間一杯で引き分け。
勝敗の行方は大将の平良さんへ持ち込まれます。しかし善戦空しく、平良さんが破れ、チームは準決勝で涙を呑みました。
この結果、決勝では、沖縄警察署と大道塾が激突。
先鋒の前村くんは、小手、面を奪い、勝ち星を上げ幸先の良いスタートを切りますが、後の4人が、相手チームの前に苦戦を強いられ、相手から一つも奪うことが出来ず、結局1対4で破れ連覇の夢が消えました。
大道塾A・前村寿弥くん「悔しいです」
大道塾A・前村尚寿監督「子ども達が普段から一生懸命やってますので、結果として準優勝という結果が出たんですけど。来年に向けて良い経験として、また良いバネにして、これからまた来年に向けて頑張りたいと思います」
優勝した沖縄警察署スポーツ少年団Aは7月の全日本大会に県代表として出場します。
さて、続いては3年後の「2010年・ユニバーシアード冬季オリンピック」に向けて、県内で強化合宿に励んでいる日本代表候補の話題。水間翔太記者です。
水間記者「こちら読谷村の残波ビーチでは、日本を代表するスピードスケートの選手達が合同合宿を行っています」
スピードスケート女子500mの日本記録保持者・大菅小百合選手!短距離界のエースとして期待されていて、今年3月には世界距離別選手権の女子500mで『37秒51』の日本新記録を樹立しました!
また去年のトリノオリンピックで日本人最高の4位に入賞した及川佑選手も今年のワールドカップ、男子500mで見事優勝を飾りました。
2010年、バンクーバーオリンピックのメダル候補二人が沖縄で合宿をするのは初めての事です!
及川佑選手「(なぜ沖縄で合宿を?)この時期はまだ北海道は寒くて。シーズン最初の練習始めには暖かい所でやった方が怪我も少ないですし。想像通りの良い場所で、気持ちよく練習ができてますね」
大菅小百合選手「沖縄は3回目です。私の好きな場所のひとつです。すごく新鮮ですし、いろんな所に刺激が入って、良いトレーニングができてると思います」
今月9日から始まった合宿は明日で終了します。今回はスケートリンクで練習は行わず、主に砂浜での基礎体力作りが中心でした。
スピードスケートは機械の力や重力の助けを借りない種目で最もスピードが出る競技。そのスピードは強じんな下半身から生み出されます。この日も短い距離のダッシュを何本も繰り返すスプリントトレーニングで徹底的に走り込みをしていました。
及川佑選手「なかなか(スピードスケートを)見る機会もないと思いますが、ちょっとでも興味をもって応援して頂ければ有り難いと思います」
大菅小百合選手「冬のスポーツで、暖かい国(沖縄)ではスピードスケートはあまり馴染みがないかもしれないですけど、こういう人もいるんだぞっていう事を分かって頂いて、オリンピックでは是非応援してもらえればと思っています」