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今月迎える復帰35年と来月の慰霊の日にちなんで、戦争の悲惨さと平和を訴える100メートルの彫刻の展示会が11日から読谷村で開かれています。

読谷村で創作活動を続ける彫刻家・金城実さんがおよそ10年の歳月をかけて制作した彫刻で、かつて基地だった読谷飛行場の返還跡地に展示しています。

「戦争と人間」と題する作品は長さ100メートルになる巨大な彫刻で、壕の中で追い詰められた住民が自ら命を絶った集団自決の様子や、基地建設に揺れる辺野古の海を守る住民たちの姿など、戦中・戦後を通して日本とアメリカの狭間で苦悩してきた沖縄の姿が表現されています。

また、彫刻の隣には銃剣とブルトーザーと表現されたアメリカ軍の強行な土地接収に抵抗する人々を象った彫像も展示され、作品に見入る年配の人や親子連れの姿が見られました。金城さんの作品は来月24日まで展示されています。