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沖縄で増えている乳がんですが、女性にとって胸という部分はとてもデリケートだけに患者さんの不安や悩みは尽きないものです。今週、県内では初めての試みとなる乳がん患者が主体のイベントが開かれます。秋山記者です。

現在、日本にはおよそ15万6000人の乳ガン患者がいます。その割合は女性の20人に1人と言われていて、県内でも年間500人から600人の乳がん患者が発生しています。

宮良医師「患者さん主体ということが今までと違う」

2002年、東京で発足した乳がん患者のための会『With you』。医師が一方的に話をするこれまでの講演会や勉強会ではなく、患者さんの目線で互いに真剣に語りあう場として現在、各地に広がっています。今年、沖縄での開催に指揮を取ったのが宮良医師です。

宮良医師「主治医以外の先生方と話をしてこんな考え方があるんだな、こういう治療法があるんだなと、自分の治療と悩みを解決してもらう」

乳がんは女性のデリケートな部分が関わる病気であるため、主治医以外に相談できず、孤独に悩んでしまうケースがとても多いのです。

今回、県内外から乳がん治療の様々な分野の専門医が集まり、患者の悩みに答えようと医師・看護師の間で何度も話し合いが進められました。

乳房再建医「こういう手術だったらこうなるよというのを患者さんに見せてあげることはできないんですか」

宮良医師「見せてあげるというのは患者さんには視覚に訴える。視覚が乳房再建はインパクトがあるからいい」

会のメインは、専門医を交えてのグループワーク。がん患者が最も不安に感じる再発についてや代替療法、乳房の再建まで、少しでも悩みを解消してもらうことが目的です。

宮良医師「(治療によって)確かに髪の毛は抜けるけれども、自分にとっては大事な治療なんだと。医師が1、2時間かけて話すより、患者同士だと20から30分で理解し合える」

宮良医師らは県内の乳がん患者が孤独で悩まないよう、そしてどこにいても正しい情報と正しい治療を受けられるためにこの会を開きます。

下着やかつらのメーカーの参加もある他、個人相談ブースも設けられます。参加ご希望の方はこちらまでご連絡ください。