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ANN九州ブロック企画「がんばる子どもたち」。連休中、元気な子どもたちの表情をお伝えしていますが、きょうは沖縄から。

沖縄本島北部、山原(ヤンバル)と呼ばれる森の中で、子どもたちが体験した「ネイチャーゲーム」。木や虫や動物たちとの触れあうなかで、子どもたちは何かを発見したようです。

「バットバット!モスモス!」

目隠しをした子はこうもり。目の前の子は蛾の役。独特の鳴き声を発して蛾を確認するという、こうもりの捕食の仕方を子どもたちはゲームでたのしく学んでいます。これは「ネイチャーゲーム」という自然を体感する遊び。動物や虫、木や草など森の生き物たちと親しむ数々のゲームです。

沖縄といえば、ビーチやマリンスポーツというイメージが一般的ですが、本島北部のヤンバルと呼ばれる森は亜熱帯植物の宝庫。緑ゆたかな森の中には様々な虫や生き物の声がこだましています。

このヤンバルの山奥に、自然と共生し、そして思い切りスローライフを楽しもうという施設が去年オープン。沖縄を愛してやまない全国の若者たちが集まり、地元の牧場から借り受けた土地を整備して生まれました。

ビレッジを訪れた客は、様々なアクティビティで自然の楽しさに触れ、ある人は宿泊したり、ある人はカフェやテラスなどで思いおもいにゆったりとした時間を過ごしています。このやんばるの自然を家族で満喫してもらおうと今回企画されたのが「ネイチャーゲーム」。土や虫に慣れない子もいて、最初はちょっと不機嫌でしたが・・・。

最初のゲームから大盛り上がり。「自分は何の生き物なのか?」を皆に聞いてまわるという単純なゲームですが・・・

「(Q:私は空を飛びますか?)はい、飛びます」「(Q:分かってきた?)わかりませーん!全然わかんない」

隣の人にたずねるうちに、会話が生まれ、その生物のことについて理解できるようになります。

「いろんな人と話ができて面白いです」「虫とかもわかるし、おもしろいです」

今度はみんなで、何かを探しはじめました。フィールドビンゴは、鳥の声などの音、きれいな花、においのするものなど、五感を使って探していくゲームです。

「チクチク?松ぼっくりはチクチクするんじゃない?」

こちらは、落し物をみつけました。

「(Q:落し物はなんて書いた?)うんち!!」

ウマの落し物、そこかしこにあるんです。ま、牧場ですから。

福井さん「やっぱり親しみがわいてくると思うんです。動物・昆虫に対して。そういう意味で、発想も豊かになるし、頭の中で(経験を)繋いでいくのはすごく大切なこと」

様々なゲームを通して、子どもたちの心の中には共通するひとつの気持ちが生まれてきます。森はたくさんの命が集まる、大きな命だということに気づく瞬間。

「(Q:なにが聞こえた?)アリの声。(Q:木はなんて?)スー、って音がする」

「ポコポコポコ、って聞こえた。(Q:そのポコポコって聞いてどんな気持ち?)なんか気持ちよかった」

ゲームの終わりにはグループに別れ、それぞれの感想を一言ずつ書いていきます。これがなぜか、ならべると詩になるんです。

『大地も空も虫も人も みんなみんな繋がっている みんなみんな楽しいな ほら木が話しかけているよ なんて言ってるかわかるかな いつも全体ばっかりみてるけど 細かく見ると色んなことに気づくね ここはみんなの楽園だね』

森の中ですごした一日。木や虫や、動物たちに触れることで子どもたちの心には大切な何かが育まれました。そう、森は生きているんです。