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南風原町にある陸軍病院壕が平和学習のために整備され、６月から一般に公開されることになりました。南風原陸軍病院壕は沖縄戦末期、旧日本軍直属の陸軍病院として、南風原町の黄金森の丘に掘られたもので、近年、老朽化が激しくなったことから立ち入りが制限されてきました。
今回整備されたのは、比較的保存状態の良く、当時は第二外科として多くの重傷患者が収容されていた第20号壕で、全長およそ70メートルのうち、落盤の危険性があった出入り口や壕内部の部分が補強されました。また、壕内の酸素を測定する機器や、防災ブザーなどの安全装置が設置されました。更に、壕を手掘りで構築した当時のツルハシのあとや、収容患者が自らの名前を記したと見られる跡がそのまま保存されています。壕の一般公開は６月からです。