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シリーズでお伝えしている「魅力満載!マカオの旅」今やラスベガスを超え、勢いにのるマカオですが、現在、それを更に上回る巨大プロジェクトが進んでいるようです。最終回のきょうはマカオの経済を支える舞台裏をリポートしました。

アジア有数の観光地、マカオ。マカオを訪れる観光客は年間およそ2200万人。その数は年々増え続けています。去年、マカオのカジノ売上げはラスベガスを抜きトップとなりました。

政府の税収の7割はカジノが占め、市民の3人に一人は観光業などのサービス業に従事しているマカオにとってカジノを中心とする観光は経済を支える重要な産業です。街のいたるところで開発が行われている中、現在、一大プロジェクトが進められています。

タイパ島とコロアン島の間を埋め立ててできた「コタイ」地区。「コタイストリップ」と名づけられたこの一帯にはラスベガスの有名ホテルを中心にいくつものホテルが建つ予定です。10年後、ホテルの総客室数はおよそ55000室になる見込みです。目指すは「アジアのラスベガス」。巨大な娯楽エリアが誕生することになります。

開発に伴い、多くの労働力が必要です。オープンを前にカジノやホテルでは早くも求人が始まっています。それに並行して政府では働く人材の育成に力を入れています。

こちら「マカオ・ツーリズム・カジノキャリアセンター」は、19歳以上のマカオ市民なら誰でも入学でき、授業は無料です。

ちなみにディーラーの養成クラスは4ヶ月で英語やカードゲーム、接客などを学んだあと、ディーラーの国際資格を取得することができます。高収入が魅力とあって、このクラスには年間1800人が入学します。

この施設の他にもマカオ政府は観光業を専門とする大学を設置しています。ポルトガル風のこじんまりとしたこのホテルも実は大学の一部。実際に宿泊客を受け入れ、実践の中で学生がサービスを学ぶようになっています。

カジノで楽しむのが観光の中心となっているなか、多くの観光客を惹きつけるため、マカオではエンターテイメントやコンベンションもカジノに並ぶ重要な要素と位置づけています。

開発が進むコタイストリップには今年、大規模なコンベンション施設が完成する予定です。国際的なイベントにも対応できる機能を備え、より一層、観光の質の向上を図る狙いです。

アジアの観光都市として勢いよく成長を続けるマカオ。カジノを軸としながら、多彩な楽しみや満足を提供する魅力ある国際的な観光地へと変わりつつあります。マカオの姿は沖縄にとって観光立県を目指す上でのヒントとなりそうです。

世界で通用する観光地として、その場所に行くだけの価値、新たな魅力を作り出していくことは不可欠なもので、質の高い観光サービスは沖縄も学ぶものがあると思いますね。新たな娯楽エリアの完成で、マカオの楽しみ方が更に広がりそうですね。マカオポートでした。