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きょうから3回シリーズでお伝えする「魅力満載・マカオの旅」。今、中国で最も人気の観光地「マカオ」を取材してきました。年間、2200万人の観光客が世界から訪れるマカオの魅力とは。1回目は異国情緒が漂うマカオの歴史と文化にスポットを当てました。

中国で活気があり、海外からも注目を浴びている街、マカオ。沖縄からは台湾の台北を経由して飛行機でおよそ3時間。マカオは1999年、ポルトガルから返還され、香港と同じく一国二制度を持つ中国の特別行政区です。

マカオは中心部となるマカオ半島とタイパ、コロアン島の3つの島からなっています。那覇市よりも小さい面積の中におよそ50万の人々が暮らし、街には高層のアパートやマンションが高さを競い合うように建っています。

450年の長きにわたり、マカオはポルトガルの統治を受けてきました。マカオはアジアの中で、西洋文化を受け入れる玄関口として重要な役割を果たしてきました。

観光スポットの中心、セナド広場。パステルカラーに彩られた西洋風の建物が並ぶ広場は多くの観光客で賑わいをみせています。広場一帯には波型模様の石畳が異国情緒を感じさせます。

昔の面影を残す佇まいが数多く残るマカオの街は2005年「マカオ歴史市街地区」として世界遺産に登録。建物だけでなく、町並み全体が大切に保存されています。

西洋との交流の中で信仰もマカオの地に溶け込んでいきました。中国でもキリスト教徒が多いマカオには長い歴史を持つ教会も多くあります。布教のため世界を回ったイエスズ会の宣教師によって建てられたこの聖堂は18世紀の建物。ゴシック様式の教会です。

ヨーロッパの影響を受けたのは文化だけではありません。多彩な食文化を味わうことができるのもマカオ観光の魅力。ポルトガル料理をはじめ、海の幸を中心に香辛料をふんだんに使う地元マカオ料理は日本人の舌にも合う味付けで、観光客に人気のメニューです。

見る、食べる、だけでなく、マカオの楽しみはまだまだこれから。

夜になるとカジノが並ぶ通りはひときわゴージャスな光の世界に包まれます。マカオには現在24のカジノがあり、連日中国をはじめ世界各国からの人々がこのカジノでゲームを楽しみます。

これまでの歴史と暮らしの中で育まれた異国情緒と世界遺産。そして、アジア屈指のカジノを持つ観光都市。マカオはいくつもの顔を持つ、魅力的な街です。

あすはマカオの新しいシンボルと中心部から離れた二つの島の表情を紹介します。