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小泉前総理の靖国参拝は憲法違反で人格権を侵害されたとして沖縄戦の遺族らが国と小泉前総理に損害賠償を求めていた裁判で、最高裁は5日、一・二審の判決を支持して原告の上告を棄却しました。この裁判では参拝が合憲か違憲かの判断は示されないまま原告の敗訴が確定しました。
沖縄戦の遺族らが訴えた裁判で、一審では全国の靖国訴訟では初めて裁判官が南部戦跡を訪れ、体験者から聞き取りをしていました。
提訴から5年、最高裁が上告を棄却したことについて、原告団長の金城実さんは「この国に司法はあるのかという思い。日本は明らかに戦争への道を進んでいる」としながら「裁判を通して沖縄の人たちにも靖国がどういう所かを知らせることが出来た」と意義を強調しました。