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仲井真知事は国頭村の安田診療所と東村高江区のアメリカ軍ヘリパッド建設予定地を視察。仲井真知事に対して住民が切実な思いをぶつけました。

14日午前、国頭村の安田区を訪ねた仲井真知事は、県が休止を予定している安田診療所を視察しました。診療所で仲井真知事は「県としても方針は決めている。難しいところはあるが、あと2,3週のうちに現場の話を聞いておきたいと思った」と視察の理由を語りました。

このあと医師や村長、各区の区長らは「区民のお年よりは皆ここで診療してもらっている」、「辺土名まで距離がある」、「安田診療所が閉鎖されると地域住民の暮らしは勿論、観光客も多く訪れる北部全体の振興にも影響をおよぼす」と知事に診療所の存続を要請しました。

一方、午後には東村へと移動し、アメリカ軍北部訓練場の一部返還にともないヘリパッド建設が予定されている高江区を視察しました。

公民館では区民や代議員らが集まり、「予定されている地域にはいかなる理由があっても(建設には)反対という意志は確認している」、「国民の防衛のために小さな高江だから踏み潰せと言われるなら、我々は訓練の妨害でもしなければならない」など、ヘリパッド建設の反対や地位協定の改定を国やアメリカ政府へ訴えてほしいと知事に要請しました。

視察を終えた仲井真知事は記者団に対し、「(住民地域に)かなり近いという感じがする。運用の改善といっても、住んでる方には信用ならんという方もいる。その辺をふくめて改善できるかというところ」と語りました。

ヘリパッドに関しては環境アセスの知事意見提出も終了。診療所閉鎖も県の方針が出されたあとで、この時期の視察は遅いのではという声もあり、これらの問題に対する知事の姿勢があらためて問われることになりそうです。