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卒業を間近に控えた大学生の話題です。この時期は卒業旅行シーズンですが、沖縄でちょっと変わった卒業旅行をしている学生たちがいます。島袋記者です。

こちらの一行は、広島経済大学の学生44人。学生のうちに平和や命の尊さを学ぼうと、おとといから3日間かけて中南部の戦跡を歩いて回りました。ただ、きのうは寒の戻りで気温が12度までしか上がらず、少々辛い体験だったようです。

学生「沖縄寒いですね」「暑いことイメージして汗をかいても良いように短パンと半そでで来たら寒かった」

岡本貞雄教授「自分がこうして何気なく歩いたところで、自分たちが想像もつかないようなことが起こっていたと。彼らはここでそれを感じることによって、自分の中で『平和』というものを体現していけるんじゃないか」

また、きのうは白梅同窓会の中山きくさんが八重瀬岳にあった野戦病院の跡を案内しました。これまで、多くの学生たちと接してきた中山さんですが、実際に歩き、見てきたとあって、そこであったことをより熱心に知ろうする学生たちの態度に感心した様子でした。

中山きくさん「きょうの学生さんのお話の聞き方とか、移動するときの態度が立派。こんな態度の良い団体、グループは初めてです」

学生「歩いていると、しんどいので色々なことを考えてしまう。沖縄のイメージはきれいな海。今は海の見えないところを歩いていますので、そうイメージじゃなくて」

きょうまでに歩いた距離はおよそ60キロ。一般的な卒業旅行とは違う思い出深い旅だったようです。

学生「今しかこういうのやらないと思うんで、まあ良い経験になると思います」「将来こういうことをする機会が少ないと思うんで、大学のうちにこういうことができて良かったと思っています」