※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
普天間基地の飛行ルートの情報開示を求めていた宜野湾市の伊波市長に対し、海兵隊司令官は「安全基準を厳格に守っている」とする回答文書を市長宛に送っていたことがわかりました。
伊波市長はアメリカ軍に対して、普天間基地の危険な運用実態の改善を求める要請文書を送り続け、その回数は去年だけでも60回に上っています。そしてこのほど、アメリカ太平洋軍海兵隊司令官のジョン・グッドマン中将から初めて回答文書が届きました。ただその内容は普天間基地での海兵隊の訓練の必要性を強調するもので、文書を公表した伊波市長は、回答があったことは評価した上で「本市の求める飛行ルートについて明確な回答がないことは、今後も米国内では許されない危険な運用が続くことになり、グッドマン司令官が述べている安全基準の厳格な適用からすると、住民の安全と生命を無視した住宅地上空の飛行は許されてはならない」と述べました。
伊波市長は今後も日米両政府に対して、飛行ルートの開示と安全基準に沿うことが不可能な普天間基地の閉鎖を強く求めていく考えを示しました。