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昔、沖縄で盛んに作られていたおもちゃ。「琉球張子玩具」を今日は紹介します古典的なもの、そして新たな創作ものも加わり、脚光を浴びてきているようです。
17世紀に沖縄に伝わったとされる張子の技術。明治時代には広く庶民にも普及していきました。しかし、いつでも手に入るものではなく、年に一度。旧暦の5月4日ユッカヌヒーに開かれた玩具市でのみ売られていたのです。
琉球張子の特徴としてはこの鮮やかな色彩です。伝統ある張子を継承し、そして新しい創作を続けているのが、張子(玩具)職人の豊永盛人さんです。
張子作りには根気が必要。まず、粘土や木で型を作り、そこに新聞やクラフト紙などを貼り付け土台を仕上げます。貝などを砕いてできる胡粉で下塗りを施し、乾かした後、絵付け作業。
昭和になり、琉球玩具に代わり子供たちの心をとらえた新しいおもちゃが増え、次第に作り手も少なくなりました。現在、県内でこの玩具を作っているのは豊永さんを含め、数人だけです
豊永さん「必要なものを必要なだけつくるという、自然なものづくりがしていきたい。自分が信じているものに近づけばそれでいいかな」
職人ならでは頑固さでものづくりに取り組む豊永さん、そのこだわりが新しい玩具作りに挑戦する源になっているのでしょう。
一月は干支もの、二月は張子の鬼のお面、三月にはかわいらしいお雛様。季節ごとにユニークな張子たち。これからどんなものが誕生していくのか楽しみです。