※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
重度の筋ジストロフィーを抱える男性が24時間の介護給付を求めて県に不服審査を請求していた問題で、県は22日、男性の主張を一部認める採決を下しました。
不服審査請求を行っていたのは宜野湾市の大城渉さんで、進行性の重度の筋ジストロフィーを抱え24時間の介護が必要と名護市に申請していたものの、名護市は1日11時間の介護給付しか認めませんでした。この為、男性が終日介護を求めて不服を申し立てていたもので、先月27日には県の審査会の委員に対し実際の生活状況や介護時間の不足が命の危険にもつながる現状を訴えていました。
県は22日、名護市の処分の一部は妥当でないとの採決を決定しました。そして就寝時の呼吸器の装着や寝返りの介助が欠かせない状況の中、名護市から支給を認められた0.5時間では不十分で、その見直しを行うよう決定したものの、就寝時以外の時間帯の支給量について名護市の判断は適正であるとしました。
大城さんの代理人の岡島弁護士は、一部であるにせよ、処分の取り消しが認められたのは前進としながらも、生命の維持に必要な24時間の介護が認められなかったのは残念で、今後、名護市と就寝時間の介護の延長を求めて協議していきたいと話しています。