太陽と海とジョガーの祭典NAHAマラソンが、昨日行われ、過去最多のランナーが出場し、国内最大級の市民マラソンに挑みました。
大会には毎年、面白いコスチュームで出場し、盛り上げてくれる参加者も多いのですが、仮装にこだわる一人のランナーに密着しました!
過去最多!2万1046人が出場した、昨日のNAHAマラソン!今年も多くの市民ランナーがフルマラソンにチャレンジしましたが、大会には毎年、面白コスチュームで出場するランナーも数多くいます。
年に一度のNAHAマラソンを体いっぱいで楽しみ、なおかつ、沿道で応援する人たちにも一緒に楽しんでもらいたい、あるいは思いっきり目立ちたい!理由はいろいろですが、今年も実にユニークな人がそろいました!
ヒーロー「よいこの皆ゴールで会おう!」
また、仲間達から送られた熱いメッセージを体中に書き込んで走る人も。
メッセージマノ「(ひめゆり通りのマックあたりで応援しているよってこれ、伝言じゃないですか)伝言です。いろいろあるんです」
この中にあって今年、一番注目を集めたのが懐かしい菅原分太のトラック野郎!一番星のデコトラで、泡盛の一升瓶を手に持ち、飲酒運転撲滅ののぼりを立てる赤鼻の男性こそ、過去4回毎回、仮装で出場している山本猛さん!
山本さんは3年前の「ゆいレール」開通の年にその「ゆいレール」になり、翌年は環境をテーマにじゅごん。そして去年は、プロゴルファー宮里藍ちゃんをテーマにして出場。初出場から一貫して仮装での出場にこだわってきました!
山本さん「みんなに楽しんでもらいたいというのもあるし、みんなが楽しむことで僕も楽しいので」
そんな山本さんは普段、朝8時から夕方6時まで内装の仕事をしています。仕事が終わると、マラソンの練習にと思いきや、夜7時から深夜3時頃まで自分が経営するカフェバーで働く毎日。ほぼ練習は出来ません。
この忙しさの中、コスチュームを作る時間は仕事が休みの日曜日だけ。自宅で製作に励みました。
山本さん「NAHAマラソンって、走る人たちだけじゃなくて、応援する人も一緒に成って楽しめる。普通に走っていると、僕のことを分かる人は少ないですが、衣装を着ることで、応援する人とつながるというか」
当日の朝6時半、友人たちと一緒に仮装のまま家を出て会場に向かう山本さん。ちょっと寂しそうな後ろ姿ですが、今年は心強いパートナーが現れました!
「飲酒運転は逮捕しちゃうぞ!」
カフェバーのお客さんで友達になったという久葉真弓さんが、婦人警官の格好で山本さんと一緒に初マラソンにチャレンジ!ともに完走を目指します!
国内最大級の市民マラソン!出場2万1046人のドラマが始まりました!
今年も沿道からは熱い声援とともに、ランナーの命となる水のほか、みかんなどの果物にサーターアンダギーなど、食べ物もたくさん用意され、物心両面でランナーを支えました。
「黒糖どうぞ〜」
11時20分すぎ、デコトラ山本さんは元気な表情ながらも、中間地点の制限時間に間に合うのか微妙なタイムで17キロ地点の具志頭交差点を通過!
ちょうどその頃、早くも男子トップランナーが奥武山にゴールします!
11時50分頃、なんと初マラソンの婦警久葉さんが、山本さんを抜いて中間地点を通過!果たしてデコトラ山本さんは間に合うのか!
来た!山本さんだ!久葉さんに遅れて中間地点を通過。途中足がつった場面もあったという話でしたが、コースの半分を折り返し、ゴールを目指します!
山本さん「普通の格好だったら(きつければ途中で)やめたって感じになるかもしれないんですけど、こんな格好していたら、やめるにやめられない。結構自分を追い込んでいるのかもしれないですね」
中間地点を越えても、声援は途切れることなく、ランナーに送られる。
午後3時15分の制限時間を前に、ゴールの奥武山陸上競技場は多くのランナーがなだれ込むように帰ってくる。
そして2時46分、ついに山本さんの姿が!遅れること2分後には、婦警久葉さんもゴールしました。
無事、42.195キロを走りぬき、栄光のメダルを掛けてもらった山本さん。走り終えた後は、毎年恒例となっている使ったコスチュームを知り合いの保育園にプレゼント!この瞬間、山本さんの今年のNAHAマラソンが終わったのです。
山本さん「いろんな人との触れ合いというか、いろんな事が感じられるというのが(NAHAマラソンの)魅力だと思う。来年もまた、来年の話題というか、メッセージ的なものがあればそれに挑戦していきたいと思います」(じゃ、また来年も仮装で?)はい(笑)」
昨日の完走率は7割を超えましたが、きょう仕事というランナーの出社率は果たして7割を超えられたのでしょうか?そっちも気になります。