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稲嶺知事とともに上京し、関係省庁の挨拶回りをしている次の知事の仲井真弘多さんはきょう午後、防衛庁で久間長官と対談しました。東京から岸本記者の報告です。
岸本記者「来月、知事に就任する仲井真さんと久間長官の初顔合わせはお互い、腹の探りあいといった雰囲気で始まり、基地問題の具体的な話には至りませんでした」
きょう午後、稲嶺知事と共に防衛庁の久間長官を訪ねた仲井真弘多さんは、これまでの各大臣への挨拶の時と比べて若干硬い表情でした。
というのも、久間長官がこんな発言をしたからです。
久間長官「難しいと思います。米軍が使っているわけですから、事実上できません。3年以内に(普天間を)閉鎖することは」
きょうの対談でも、普天間の返還時期を巡って火花が散るかと思われましたが、普天間の返還時期など、具体的な話は出ませんでした。
仲井真さん「普天間の早期の危険の除去、3年以内というのを公約にしていますと申し上げました。それについて『重く受け止める』という主旨の発言があったと思う」
仲井真さんの当選後、政府は沖縄に対する様々な優遇策を打ち出して経済振興とセットで基地問題を解決しようと急いでいますが、仲井真さんが「3年以内の普天間の閉鎖」という公約をどう守りながら沖縄の経済を発展させていくのか、その手腕が注目されます。
仲井真さんは、1時間ほど前から安倍総理とも面談をしていますが、普天間問題の本格的な協議は来月中旬とも言われる代替施設協議会からとなりそうです。