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19日に投票が行われる知事選挙には3人が立候補していますが、事実上、糸数慶子さんと仲井真弘多さんの一騎打ち。中盤の情勢調査では、選挙に関心のある人が91%に上ることがわかりました。

この調査は朝日新聞と沖縄タイムスが、今月11日と12日に電話による調査を実施した結果に両社の取材による情報を加味したものです。調査はコンピューターが無作為に出した番号に電話をかける方法で行われ、電話がつながった1497件のうち940人から回答を得ました。回答率は63%でした。

知事選への関心度を聞いたところ、「大いに関心がある」と答えた人は44%、「少しは関心がある」と答えた人は47%となっています。

また、「投票に必ず行く」と答えた人は81%で、前回とほぼ同じとなりました。

一方、投票する際の目安としては、「経済の活性化」と答えた人が52%、「基地問題」と答えた人は26%でした。

今回の知事選で最大の争点となっている普天間基地の移設問題については、「県内移設を認めない」と答えた人は48%、「政府案に賛成する」と答えた人は9%でした。

詳しくは14日の朝日新聞、沖縄タイムスをごらんください。

ここからは知事選挙の中盤の情勢について担当の金城記者とお伝えします。金城さん、今回の知事選挙、序盤戦は盛り上がりに欠ける観がありましたが、中盤戦に入ってどのような状況でしょうか?

朝日新聞と沖縄タイムスの中盤の情勢調査によりますと、現時点では自公が推薦する仲井真弘多さんと、野党が推薦する糸数慶子さんの2人が激しく競り合っており、諸派の屋良朝助さんはかなり厳しい情勢です。

まず男女別の支持では、仲井真さんが男性の5割程度、女性の4割程度から支持を受け、逆に糸数さんは女性の5割程度、男性の4割程度から支持を集めています。

政党別の支持はどうでしょうか?

仲井真さんは自民や公明の支持層から8割から9割程度の支持を集めています。一方、糸数さんは社民や社大など、野党支持層の8割から9程度割の支持を受けています。また、無党派層では仲井真さんは4割程度の支持を集め、糸数さんは5割程度の支持を広げています。

仲井真さん、糸数さんともに激しい競り合いですが、これから終盤に向けての両候補の陣営はどう動きますか?

仲井真さんは当初、地元色を打ち出すため、中央の大物政治家の応援を極力避けていました。しかし中盤からは、自公の幹部クラスやタレント議員らを数多く投入して支持拡大に取り組んでいます。終盤に向けても閣僚や幹部クラスの応援が目白押しで、中央政府とのパイプを強くアピールするものと見られます。

一方の糸数さんですが、選挙戦の出遅れはあったものの、国政野党第1党の民主党をはじめ、社民党や共産党も党首クラスが強力にテコ入れに入り、支持拡大に取り組んでいます。

今週、報道各社の情勢調査が出揃ったこともあって、終盤戦は有権者の多い都市部を中心に、女性票や無党派層の掘り起こしに取り組むものと見られます。

なお、調査時点では投票態度を明らかにしていない有権者が3割強もいます。選挙戦も残りあと5日間。両候補者の激しい競り合いに注目すると同時に、有権者としては両候補者の政策をしっかり見極めることが大事ではないでしょうか。