秋になってもまだまだ灼熱の太陽が照りつける沖縄で、熱いビーチサッカーの初の全国大会が昨日開かれ、初代王者の椅子をかけて、県勢2チームが激突しました。
国営沖縄記念公園で行われた第1回「全国ビーチサッカー大会」。日本サッカー協会、JFAが初めて主催した大会には、全国9つの地区から12チームが出場。
11月に開かれる、ビーチサッカー・ワールドカップの代表選手選考も兼ねた大会だけに、あの川淵キャプテンもかけつけ、熱い視線を送りました。
川淵三郎キャプテン「やはり実力的に沖縄の2チームが傑出している。その中から大部分の(ワールドカップ代表の)日本人選手が選ばれるのは、やむをえないというか、それだけ高い技術を持ってますから」
川淵キャプテンが絶賛するように、沖縄はビーチサッカーの先進県!先月の沖縄大会で優勝したレキオスFC。そのレキオスに破れ、九州ブロックから再びチャレンジし、全国大会の切符をもぎ取った、ソーマプライア。この2チームは、圧倒的な強さで勝ち上がり、昨日の全国大会決勝で再び対戦しました。
ソーマプライア・河原塚毅監督兼選手「やっとリベンジできる機会がねまた来た。もうあたって砕けろという感じで、全力でぶつかっていくだけです」
レキオスFC・若林邦広監督兼選手「僕らはいつまでも挑戦者という気持ちはありますので、僕らは逆に向かっていくだけ。それ以外はないです」
試合は決勝戦にふさわしく1点を争う好ゲームを展開。前半、レキオスは怪我をおして出場する10番若林選手が相手のバックパスを奪い、先制のゴール!さらにその8分後、レキオスシュートをセーブしたキーパーのこぼれ球を7番浦部選手が押し込んで、2点目を追加します。
一方、ソーマもロスタイムにコーナーキックのチャンスを得ると、10番吉井選手のボールに河原塚選手が頭で合わせゴール!1点を返し、2対1で、後半戦に突入します。
昨日の試合、ソーマも怒涛の攻撃を見せますが、レキオスのゴールキーパー宮城選手が、再三のファインセーブでピンチを凌ぎます。
ライバル同士の対決は、結局2対1でレキオスFCが沖縄大会に続きソーマプライアを退け、初代全国チャンピオンの冠を手にしました。
若林選手「最後は気持ちだから、それしか言葉にしなかった。勝敗(を決めたの)は本当に勝ちたいという気持ちの部分が勝っていたんじゃないかなと思います」
また、惜しくも1点差に泣いたソーマプライアにとって、この悔しい敗北はチームの歴史の新たなスタートでもあります。
加藤選手「たくさんのチャンスがあっても、やっぱり一本一本確実にものにする力がうちはなかったのかなと。そこを決めていかないと、いくら良い試合していても結果に結びつかない。これがビーチサッカーだと思う」