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「うるま市の上空です。パトリオットミサイルの本体を載せた輸送船が今まさにタグボート2隻に推されて天願桟橋に接岸しようとしています」

日米両政府が嘉手納基地への配備に合意した最新鋭の迎撃ミサイル、パトリオット・PAC3。そのミサイル本体が遂に天願桟橋に到着しました。しかし住民の阻止行動で、陸揚げはされていません。このあときょう1日の動きです。

午前2時

座り込みの男性「(パトリオットは)基地自体を守るものじゃないか」「県民とか住民を守るというのは詭弁」女性「迎撃するということは戦争状態になるということでしょ、それ(パトリオット)を無くすことが沖縄を守ること」

アメリカ軍は迎撃ミサイル、パトリオット・PAC3のミサイル本体を、きょう搬入すると発表。このため、市民団体や労働組合員など100人あまりが昨夜遅くから阻止行動を展開しました。

夜が明けて

「午前7時半です。大きな貨物船が天願桟橋に向かっています。パトリオットミサイル本体を載せていると思われます」

8時45分・接岸

巨大な貨物船が桟橋に接岸。しかし阻止行動によってアメリカ軍の作業員が港に入れないため、陸揚げができません。

那覇防衛施設局・担当課長「ここはアメリカ軍が一般的に使用している施設ですので開けてください」平和運動センター・山城事務局長「ミサイルを陸揚げさせない、トラックに載せて嘉手納基地に運ばせない。そのために座り込んでいる。ですからそれはできません」

住民側は、『周辺市町村をはじめ多くの住民が反発しているのになぜ強行するんだ』と詰め寄りますが、施設局側は答えません。

記者と米兵「(Q.ちょっと話しを聞かせてください。)・・・。(首を横に振ってノーコメントの意思表示)」「(Q.座り込みの彼らはパトリオットは県民を守らないと言っている。どうなんですか)・・・」

アメリカ軍再編で日米両政府が合意したパトリオットの嘉手納基地への配備。地元の反発に対し国側の強行も予想され、天願桟橋は今も緊迫した空気に包まれています。

北朝鮮が遂に核実験を行ったというニュースも入ってきて、パトリオットのみならず沖縄への軍備強化の圧力が増すことが予想されます。しかしこれ以上軍事基地の島になることが、県民の望む『安心して生活できる環境を実現すること』につながるのか、大いに疑問と言わざるを得ません。