いよいよ明日開幕する「のじぎく兵庫国体」上位進出に期待がかかる注目競技もきょうが最終回です。今日は、成年女子空手形・少年男子ハンドボールです。
「魅力は力強さと、スピード感だと思っていますので、それを活かしながら、柔らかさというのを表現できたらいいなと思っています」
豊見城あずさ。劉衛流会長で、世界の佐久本嗣男を師匠と仰ぎ18年間、この道を究めてきた。今では、日本を代表する女性空手家として、その名を知らない者はいない。「静から動へ・・・」磨き上げられた技は、力強さだけでなく、女性ならではの洗練された美しさも加わり、見るものを彼女の世界へ引き込む。
一昨年の国体で優勝を飾ったものの、去年の国体では、連覇への気負いからか、まさかの2回戦負け。今年はその雪辱を晴らす大会だ。
豊見城選手には、自分の流派劉衛流を代表する形「アーナン」へのこだわりがある。国体では、審判が形の完成度を採点して勝敗を決定するが、形の指定演技として、広く一般に知られている剛柔流などに比べると、劉衛流の形は、マイナーだ。採点のさい、見慣れた形は評価しやすいが、そうでなければおのずと採点は厳しくなる。それでも、豊見城選手はゆずらない。
豊見城選手「私の師匠であります佐久本師匠も、アーナンで国体、また日本一、世界一となっていますんで、その先生から教わっている誇りというのを大事にしながら、決勝戦で劉衛流の最高峰の形である、アーナンを使って優勝したいなと思ってます」
純粋なまでの劉衛流への思い。これが豊見城選手の全て、華麗な技が兵庫で花を咲かす!
前里亮太主将「去年に引き続いて、また優勝を目指して頑張りたいです」
去年の岡山国体で3冠の偉業を達成した少年男子ハンドボール。今年は、国体2連覇の夢に挑む!チームは8月の高校総体で、県勢初の2年連続優勝を飾った興南に、那覇西のメンバーを加えた混成チーム。大きな特徴は速さと高さだ。
去年のチームに比べ、平均身長が10センチも低い170センチと小柄な興南のメンバーだが、それを凌駕する技術と、多彩なコンビネーションプレーは、去年のチームに引けをとらない。そこに、180センチを超える3人の那覇西メンバーの高さが加わり、ディフェンス面での大きな補強となって、弱点を克服した。
黒島監督「自分達の持っているスピードを活かしながら個人技でね、去年の先輩達に負けないようなレベルの高いハンドボールをやって行きたいなと思ってますけど」
注目は、去年の国体にも出場したポイントゲッターの砂川慶成選手だ。
黒島監督「体はさほど大きくないんですけど、運動能力の素晴らしさ、それから視野の広さ、シュートテクニック、いろんなシュートのバリエーションがありますので」
砂川慶成選手「インターハイで優勝したからと言って、慢心せずに、しっかり自分なんかのプレーを一回戦から行って、優勝できるように頑張りたいたいです」
少年男子ハンドボールの初戦は10月7日の2回戦です。