きのうの初戦はテレビの前に釘づけでした。『熱戦』というに相応しい本当に冷や汗が出る程厳しい戦いを制した八重山商工。もう一度、あのミラクルと感動を味わいたい人のために試合をダイジェストでふり返ります。甲子園にいる岸本記者のリポートです。
１回の表 好調な滑り出しを見せた大嶺。しかし序々にボールが高めに浮き始め、ペースが狂い始めます。
３回 千葉経大付属が先制。さらに５回にもバットの振りを小さくするバスター攻撃で３点を追加。４対０とリードされます。
眠れるシーサーがようやく起きたのは６回。１アウト１塁２塁でバッターは４番羽地。ライト前ヒットでまず一点を返し、続いて金城賢司、７番新城もゆるいカーブをうまくあわせ、この回３点を返します。
そして７回には３番金城のタイムリーで同点に追いつきます。
しかし８回。
大嶺のエラーなどで２点を追加され、相手に勝ち越しを許します。マウンドを下ろされる大嶺。しかしここで諦めなかった八重山商工。まずは３年生で唯一スタメンを外れた奥平が代打で３塁打。これをキャプテン友利が犠牲フライで返し、６対５。そして再び４番羽地。
試合はこのまま延長に入り、勢いずく八重山商工は10回の表。再び奥平のバットで勝ち越し。さらに２点を追加し、その裏は再び大嶺がマウンドに！
大嶺祐太投手「きょうのピッチングは点数をつけることもできないし、ほかのみんなに感謝するばかりです」
奥平 結選手「ピッチャーが荒れてて、調子が悪かったので、このままで試合を終わらせたら（大嶺祐太の）将来がちょっと危ないと思った。祐太をもっと甲子園のマウンドを経験させて、プロに行かせたいという気持ちがあった」
金城長靖選手「（点を）取られても、絶対負ける気はしなかった。あとは自分たちが波に乗るだけだと思っていました」
伊志嶺吉盛監督「良いのも悪いのも、みんな八重山商工らしさ。エラーはあるし、いいヒットはあるし、本当にわけのわからない試合をやっていますね（笑）」
八重山商工の選手たちはきょうの午後から２回戦に向けた練習を始めていて、きのうのゲームで課題の残った守備などを重点的に確認していました。
次の試合は今週の日曜日相手は長野県代表の松代高校です。