きょうのうちなーむん。みなさんは沖縄に独自の自動車メーカーがあることをご存知でしょうか?あまり聞いたことがないという人も多いかもしれませんが、このメーカーが作っているのは、パーティーなどでよく使われるゴージャス感たっぷりのあの車なんです。
不思議な空間で塗料を吹き付けたり、革をミシンで縫ったり。そして鉄板を機械で曲げてみたり。だんだんと形が見えてきましたね。
そう、ここで作られているのは世界のVIP御用達の『リムジン』!
うるま市の特別自由貿易地域に去年7月にできたこの会社では、32人の従業員がリムジンの製造に携わっています。
車はまず、国内の最高級車や外国の車を2つに切り離し、その間にストレッチの部分を作ります。そして全体を強く補強。すべての工程を手作業で行うため、一台のリムジンを作るためにかかる期間はおよそ3ヶ月。
気になるそのお値段は?
神原 実 取締役「だいたい2500万から、高いものですと4000万くらいのものもあります」
主な出荷先はシンガポールにインドや北米。従業員は世界のVIPを乗せるプライドを胸に作業にあたっています。
ペインター・小禄さつきさん「こういう塗装は普通の車屋さんではあまりやらないことなので、こういう技術が身に付けられたのですごくよかったと思います」
電装技師・中村貴一さん「製造者としてのDNAがすべてこの車の随所一つ一つに残っていて、自分が作ったものが形になるというのがすごく楽しいです」
4人乗りリムジンの後部ドアをあけると、まず目に飛び込んでくるのは本格的なバーカウンターに冷蔵庫。座席には本皮をまとったマッサージチェアがそのまま2台取り付けられ、あなたを心地よい夢の世界へといざないます。
神原 実 取締役「今は年間60台程度なんですが、200台くらいまでにはもっていきたいと思っております」
リムジンの製造と販売を一連で手がける会社は国内でもここだけ。あなたもこのうちなーリムジンで海岸線をドライブしてみてはいかがでしょうか?