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きょうの慰霊の日に出された最高裁の判決。結局、憲法判断を避けた形です。

小泉総理の靖国神社参拝は憲法違反などとして大阪に住む戦没者の遺族らが総理と国を訴えた靖国訴訟の最高裁判決は、二審と同じく原告が敗訴しました。謝花記者です。

最高裁も憲法判断を避けました。

小泉総理の靖国神社参拝は憲法違反などとして戦没者の遺族らが総理と国を相手に起こした靖国訴訟の最高裁判決は、二審同様原告敗訴。沖縄でも反発の声が上がっています。

全国の靖国訴訟で初めて下された最高裁判決。原告の上告を棄却した判決に沖縄靖国訴訟の原告団らも怒りをあらわにしています。

小泉総理の靖国参拝は憲法に違反し、精神的苦痛を与えたとして戦没者の遺族らが国と小泉総理に損害賠償を求めていたこの裁判。上告審では一度も弁論が開かれず、迎えたきょうの最高裁判決は「総理大臣による参拝で遺族らの感情が害されても、損害賠償を求めることはできない」と、原告の上告を棄却しました。

沖縄靖国訴訟原告団・金城実団長「二審をコピーしただけ。意見陳述もさせない」「日本の司法も地に落ちたというのがもう明らか」

一方、この判決を受けて小泉総理は

小泉純一郎首相「最高裁の判決は妥当なものであると思っております」「(Q:憲法判断がなかったことについて)戦没者に哀悼の誠を尽くすというのは憲法以前の問題じゃないかと思っております」

今月20日に控訴審が結審した沖縄靖国訴訟は、裁判官自ら南部の激戦地に出向いて戦争体験者の証言を聞くと言う異例の展開があったにもかかわらず、一審判決では原告の訴えを退けています。

10月12日の沖縄での判決も、原告にとって厳しいものになることが予想されます。