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きょうは『慰霊の日』。61年前のきょう、沖縄における組織的な戦いが終結した日です。糸満市ではまもなく県主催の全戦没者追悼式が行なわれます。会場からから中継です。

糸満市摩文仁では梅雨明けの青空の下、多くの人々が参列し、式に臨んでいます。

戦後61年を経た今もなお悲惨な戦争の記憶は人々の心に深く残り、ことしも平和の礎や各地の慰霊碑の前では線香や花をたむけ、手を合わせる人々の姿が早朝からみられました。

「ひもじい思いをして、水もなかったから、姉さんが持ってきたからたくさん飲んでねって…」

参列者にとって癒えることのない深い痛みですが、年月とともに戦争の記憶は風化しつつあると言われます。しかし、この祈りの声を消してはいけない、その決意を今を生きる私たちが新たにし、平和について深く考える一日でもあります。

一方、式典に先駆けて県内外から集まった遺族らは糸満市役所から平和行進を行ないました。

秋山記者「摩文仁までのおよそ8.5キロの道のり。参加者たちは汗をぬぐいながら、ただただ平和の祈りを胸に1歩1歩進んでいます」

埼玉県から参加した男性「(Q:61年目を迎えましたが?)毎年同じことですが、やはりその思いというのはいつの時代も変わらない」

小学生「(Q:どんな思いで歩いていますか?)戦争を二度としたくない」

きょうは地元の小学生も行進に参加。悲惨な戦争は2度と起こしてはいけないと遺族らと共に一生懸命歩いていました。暑い日差しが照りつける中、摩文仁までの道はおよそ1000人の御霊への祈りと平和への願いに包まれました。