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中城村 土砂民家に迫る / 那覇市のマンション 傾き続く

那覇市の地滑りのマンション、そして中城村の大規模ながけ崩れによる土砂の流れ込み。どちらも本当に深刻な状況となっています。こちらは、きょう午前10時半頃に撮影した中城村安里の映像です。すでに赤い線で示したふもとに最も近い家の前まで土砂は到達していて重機を使って取り除かなければまさに危険な状態です。

中城村の現場、きょう日中は、雨らしい雨は降っていません。もう一度現場を確認しますと、画面の一番奥の部分が最初に土砂崩れた起きた現場で、その下の辺りから、画面右、つまり住宅地まで迫っているのが流れ出した土砂です。

現場では雨が降っていなかったこともあり、けさ早くから、土砂の撤去作業が行われました。重機を使って、住宅地まで数メートルまで近づいていた土砂を掘り出しまして、現場には何台ものダンプカーがあわただしく動いていました。

そして、午後には、土砂の先端部分はほぼ撤去され、地盤を固める作業が行われ、現在、土砂は、その流れを食い止める堤防のような形に整備されました。土砂の流れは、なんとか人の手で食い止められた状況です。

中城村で避難生活を余儀なくされている住民の皆さん、275人いらっしゃいますが、先ほど、こちらの安里地区の避難指示が出ている住宅に一時帰宅の許可が下りました。一時帰宅は、5時半から6時半のわずか1時間でしたが、住人の皆さんは着替えなど、必要最小限のものをまとめていました。中城村は、まだしばらくは不安定な天気が続きます。住人の皆さんにとって不安な日々は、まだしばらく続きそうです。

つづいては、地滑りによって倒壊のおそれがあるマンションが見渡せる現場からの中継です。高江洲さん、先ほどもお伝えしましたが、マンションはやはり今も傾き続けているようですね。

はい、そうなんです。測量の結果、最大1.4センチの傾きと、地面へ0.6センチ沈みこんでいることがわかりました。現場を視察した土木の専門家は「傾きが止まらない限り住民が立ち入ることはできない」と厳しい見解を示しています。

マンションの傾きを食い止める具体的な手立てが無い中で避難生活4日目を迎えた住民の皆さんは疲れの色が濃くなっています。避難生活を続ける住民に対し那覇市では健康状態を確認する聴き取り調査を始め、食事や睡眠などについてアドバイスを行い、住民のケアに当たっていました。

雨が降り出せば傾きが大きくなる可能性が高く、予断を許さない状態は今も続いています。



那覇市の地滑りのマンション、そして中城村の大規模ながけ崩れによる土砂の流れ込み。どちらも本当に深刻な状況となっています。こちらは、きょう午前10時半頃に撮影した中城村安里の映像です。すでに赤い線で示したふもとに最も近い家の前まで土砂は到達していて重機を使って取り除かなければまさに危険な状態です。

中城村の現場、きょう日中は、雨らしい雨は降っていません。もう一度現場を確認しますと、画面の一番奥の部分が最初に土砂崩れた起きた現場で、その下の辺りから、画面右、つまり住宅地まで迫っているのが流れ出した土砂です。

現場では雨が降っていなかったこともあり、けさ早くから、土砂の撤去作業が行われました。重機を使って、住宅地まで数メートルまで近づいていた土砂を掘り出しまして、現場には何台ものダンプカーがあわただしく動いていました。

そして、午後には、土砂の先端部分はほぼ撤去され、地盤を固める作業が行われ、現在、土砂は、その流れを食い止める堤防のような形に整備されました。土砂の流れは、なんとか人の手で食い止められた状況です。

中城村で避難生活を余儀なくされている住民の皆さん、275人いらっしゃいますが、先ほど、こちらの安里地区の避難指示が出ている住宅に一時帰宅の許可が下りました。一時帰宅は、5時半から6時半のわずか1時間でしたが、住人の皆さんは着替えなど、必要最小限のものをまとめていました。中城村は、まだしばらくは不安定な天気が続きます。住人の皆さんにとって不安な日々は、まだしばらく続きそうです。

つづいては、地滑りによって倒壊のおそれがあるマンションが見渡せる現場からの中継です。高江洲さん、先ほどもお伝えしましたが、マンションはやはり今も傾き続けているようですね。

はい、そうなんです。測量の結果、最大1.4センチの傾きと、地面へ0.6センチ沈みこんでいることがわかりました。現場を視察した土木の専門家は「傾きが止まらない限り住民が立ち入ることはできない」と厳しい見解を示しています。

マンションの傾きを食い止める具体的な手立てが無い中で避難生活4日目を迎えた住民の皆さんは疲れの色が濃くなっています。避難生活を続ける住民に対し那覇市では健康状態を確認する聴き取り調査を始め、食事や睡眠などについてアドバイスを行い、住民のケアに当たっていました。

雨が降り出せば傾きが大きくなる可能性が高く、予断を許さない状態は今も続いています。



新たなシステム 土砂災害警戒情報の活用は?

ところでこの4月から『土砂災害警戒情報』というあらたな防災に関する情報が提供されるシステムがスタートしていたことをご存知だったでしょうか県と気象台が共同で発表する予測可能ながけ崩れなどの警戒情報を発表するというものなんですが、なぜ今回、その発表がなかったのでしょうか。

「土砂災害警戒情報」システムは県と沖縄気象台が土砂崩れなどの危険が予測される市町村を対象に警戒情報を出すものでことし4月に運用を始めました。しかし、今回の中城のケースでは警戒情報は発表されず沖縄気象台は警戒情報を発表する条件のひとつ大雨警報の基準を超える雨量に達していなかった為と説明しています。

この他、積算雨量と土の中にたまった雨の量から算出される危険指数も今回は基準を超えていませんでした。気象台では現在の技術では長雨が続いていても当日、雨が降っていない状況での崩れの予想は困難で家や擁壁の亀裂など前兆現象を感じたら自主的に避難して欲しいと話しています。

なお県は今回の長雨で被害を受けた那覇市と中城村の107世帯361人に対し災害救助法を適用することを決めました。これによって仮設住宅の設置や住宅の修理などの措置が受けられるようになりました。このあとその他のニュースです。