長雨による被害が広がっています。
中城村北上原の土砂崩れに続いて、那覇市首里では地盤沈下でマンションが倒壊の危機に晒されています。
昨夜からマンションや付近住人は不安な一日をすごしたわけですが、現在はどういう状況なんでしょうか。比嘉雅人記者が現場に行っています。
Q:比嘉さん、いまこのマンションはどうなっていますか?
比嘉記者「私はいま、近くにある団地の外階段からお伝えしています。遠めにみても、画面左側に傾いているのが見えると思います。午後2時ごろまではマンション近くの市道から中継していた報道陣は避難勧告区域が広がったため、別の場所に移動を余儀なくされました。つまりマンションが、今後さらに傾く可能性があるわけです」
Q:ゆっくり傾き続けている、ということですか?
比嘉記者「さきほど会見した消防の話によりますと、まだ断定はできないので建物に電波をあてて、その傾斜具合をはかる調査をするということです。今日はこれからまた雨が降る恐れもあり、危険を伴うことからその作業はあす行われるとになりました。現在、マンションに住む14世帯40人、そして付近住民およそ30人が公民館や親戚、知人宅に避難しています。きょう午後に荷物を取りに一旦帰ってきた人たちも、やはり不安を隠しきれないようでした」
マンションのオーナー「もう悪夢です。入居者の方とか。(入居者の避難誘導で)精一杯でした」
Q:今後はどういう対策が採られるんでしょうか?
比嘉記者「このマンションの下は傾斜地から続く広い林になっていて、住宅や施設はありません。しかしこれから大雨がふり、さらに地盤が緩むなど万一にそなえ、現場手前には対策本部が設置され、150人から200人の警察・消防が付近を監視し、人や車の立ち入りを規制しています。あすは朝9時から、さきほどお伝えした電波照射調査が行われることになっていて、傾斜が続いているのか、または持ち直したのかを判断し、避難している住民の一時帰宅や建物の補強作業の検討に入るということです」