このCDに見覚えのあるかたもいらっしゃるかと思いますが、以前、このニュースでも紹介したことがあります。石垣島の新城浪さん。9歳の頃から三味線を弾きつづけて83歳でついに、CDデビューを果たしたおばぁちゃんです。無名だったナミィおばぁが、本にそして映画にと今、脚光を浴びています。
石垣島に住むナミィおばぁこと新城浪さんは85歳で、今なお現役唄者。歌いに来てほしいといわれれば、何処までも三味線を持って出かける元気なおばぁちゃん。その歌のレパートリーは、八重山民謡、沖縄民謡、軍歌、歌謡曲、童謡などおよそ3000曲。
その芸の道を究めるきっかけは・・・。9歳の頃、貧しさのため石垣から那覇の料亭へ送られたナミィおばぁ。ここで歌や三味線踊りをしこまれ、その後サイパン、台湾、与那国などへ渡り、三味線一本で生きぬいてきました。
その人生がドキュメンタリー映画「ナミィと唄えば」ではつづられています。
ナミィおばぁ「夢のようです。自分では、何がどうなっているかわからないまま撮影が進んでいました。」
原作作家 姜信子さん「ナミィおばぁがつくり上げるお座敷の世界を堪能して、生きるってこういうことなんだって、力をもらって、それで帰っていただければと思います。」
公開初日の桜坂劇場には、若者からお年寄りまで幅広い世代の人が上映を楽しみました。
映画観にきた男性「85歳とはちょっと思えないし、若い頃すごく鍛えられたなという印象を持った」
映画観にきた女性「辛い中をよくここまで元気に生きられて、ほんとにすばらしい人だと思いました」
最後にナミィおばぁにとっての歌とは?
ナミィおばぁ「そうですね。歌を聞いて、みなさんに喜んでもらい、若返ってもらいたいというのが私の想いです」
「ナミィと唄えば」の上映中、みんな手拍子したり、唄ったりとほんと笑いの絶えない雰囲気が流れていました。
また、ナミィおばぁの人生を通して沖縄の歴史を感じることもできます。この映画、桜坂劇場で来月9日まで公開です。