めざせ甲子園です2回目の今日は名護高校です。去年の秋の九州大会に出場し、勢いもあるチームに、この春、新監督がやって来て、さらにチームは大きく成長しつつあります。
学校創立78年の歴史を誇る県立名護高校。全校生徒1000人を越える大きな学校は、名門ラグビー部や、野球部などが、それぞれで使える、広々としたグランドが整備され、バレーや、バスケなど、クラブ活動も盛んな文武両道の学校。
奥浜監督「外野カバーないぞ!」
その名護高校にこの春、赴任して来たのが、宜野座高校を春夏合わせ3度、甲子園に導いた奥浜正監督。名将を迎え、チームは夏への期待感がいっぱいだが、これまでの指導方法の違いに、少し戸惑いも感じているようだ。
奥浜監督が円陣を組んでナインに指導「外野の連係が今、まったく出来ていないわけ。で、少しづつやって行くから考えながらやってごらん。いいね!はい!」
奥浜監督が掲げた、今年の名護のチームテーマは「本来の力」選手一人一人の、考える力を養うことで、ただ野球をやるのではない、野球を通して、自分の人生にとって大切な「生き方」を学ぶ。そこから、自分の中に眠っている「本来の力」を目覚めさせようというのだ。宜野座の時代から変わらない奥浜監督の哲学。
渡慶次道彦主将「戸惑いながら(練習)やっているところもあるんですけど」「(練習中、奥浜監督に)「何で?」って聞かれるんですよ。それが最初の頃は答えられないことがあったんですよ。今でも考えさせらることがあります」
名護のエースは3年生の比嘉亮。130キロ前後のストレートと、スライダーの緩急で勝負。2番手にはストレートの伸びと、コントロールが持ち味の2年生の伊良波光士が控えるなど、その他の投手陣も豊富だ。また、バッティングでは、先頭バッター、俊足の豊田航(こう)で場面を作り、3番キャプテンの渡慶次や、勝負に強い4番の饒平名そして5番のピッチャー比嘉亮のクリーンナップがきっちり仕事を果たせば、上位進出も十分可能な布陣を布いている。
奥浜慎監督を迎え、チームは「本来持っている力」を目覚めさせる事が出来るのか?名護高ナインは今、体の内側から、何かが大きく変わり始め夏へ、向かっている!
比嘉亮投手「考える事っていうのが、一番教えられているところです」「少し不安もあったんですけど、やっぱり経験が多いので、自分たちが吸収する所が多くて、充実して練習できてるんで」
渡慶次道彦主将「何をするにも、これは何でやっているのかとか、一つ一つのプレーをどうやって行くかということを考える事が大事だと思います」「(僕ら3年にとっては)最後の夏なんで、めざす以上は、甲子園をめざして頑張りたいと思っています」
奥浜正監督「自分を高めていくことの喜び。または、チームとしての可能性を追い続けていくことの楽しさというのを、子ども達に考えて欲しいと思うんですね。」「試合はさせて見ないと分からないんだという可能性の中において(今大会)台風の目になればいいのかなと思っています」
「名護高校は頑張る人を応援します。夏、完全燃焼やったるぞ〜!お〜」
奥浜監督が書いた我が校のこだわりは「go for it」頑張る、あるいは困難を承知で全力を尽くすという意味の言葉です。
めざせ甲子園明日は、八重山の甲子園出場に続けと意気込む宮古高校です!