先週から開幕した県高校総体で県内のスポーツ界は盛り上がりを見せていますが、いよいよ、来月17日には夏の甲子園を目指した沖縄大会が開幕します。そこで、今年も今大会に出場する県内のチームの中から、有力校や話題校など、15校をピックアップしてご紹介する「めざせ甲子園」を今日から開幕までの毎日、番組でお送りします。
トップで紹介するのは、今年の一番の注目校、八重山商工です!
春のセンバツで、石垣島の夢、甲子園出場を達成し、爽やかな旋風を巻き起こした八重山商工ナイン。
甲子園出場によって、夏へ向けた八重山商工への周囲の期待度など、去年とは環境も大きく変わっています。
また、20人だった部員も新しい1年生が入って総勢33人に増えました。春夏連続出場へ向け、誓いも新たに練習に励んでいます。
ところが、伊志嶺監督は今、新一年生の加入で、少し困った悩みを持っていました。それは・・・
伊志嶺監督「1年〜3年がねあまりにも仲良くしすぎている。入って来た子どもたちは、少年野球や中学の全部後輩ですから、あいも変わらず、○○にいにいと呼んでいますよ」
友利真二郎主将「にいにいと呼ばれることが多いです。そこを上手く言って直すようにしています」
幼い頃から一緒に野球をやって来た仲間だけに、新しい環境に慣れるためには先輩も後輩も少し時間がかかりそうです。
さて、選手の意識や環境が変わる中で、変わらない物もありました。
伊志嶺監督「バッティング始めるのにそんなに時間がかかるんか〜!ふざけるな」
では今年の夏に向けた、注目の八重山商工の戦力を紹介しましょう!
エースは、甲子園で最速147キロをマークした大嶺祐太。先日の招待野球では5回から登板し、選抜ベスト8の早稲田を相手に5つの三振を奪い、ヒット2本に抑える好投を見せ、仕上がりも順調!多くのプロのスカウトも注目する大会ナンバーワンの豪腕投手です。
大嶺祐太投手「3年最後の大会は一回戦からとばして、全力投球で勝ちにいきたいと思います」
大嶺はさらにクリーンナップの5番バッターとしても活躍が期待され、投打ともにチームの柱に成長しています。
さらに3番バッターは、甲子園で2本のホームランを放った金城長靖。大嶺との2枚看板として、ピッチングにも期待される選手です
続く羽地達洋は、器用さと破壊力を兼ね備えた八重山商工、不動の4番バッター。この3年生クリーンナップを軸に、今年の夏もグルクン打線は健在です。
先週、石垣は時折強い雨が降るあいにくの天気。しかし、たとえ雨であろうと練習の厳しさを緩めるものにななりません。
八重山商工は、朝5時過ぎから始まる3時間近くの朝練と夕方の5時間を越える練習を合わせ、毎日8時間にも及ぶ練習に励んでいます。全国のどこの学校にも負けないこの練習量が、八重山商工ナインの自信になり、強さを支えています。
伊志嶺監督「悔いの残らないようなゲームをするために、今一度自分たちのやるべきことをしっかりとみつめなして頑張っていきたい。とにかく、夏、勝ちます。勝ちにいきます。」
新城永人外野手「(周囲の)“頑張れ”って一言が、自分たちを後押ししてくれる。最後の夏も甲子園に行って、自分たちの野球ができたらいいと思います」
友利真二郎主将「去年以上にもっと優勝を狙いたい気持ちが高まってきて、絶対優勝しなければならないということも考えている。押される気持ちで頑張って行きたいです」
八重山商工の伊志嶺監督が書いてくれた我が校のこだわりは「球道一心」。
明日は名護高校です。