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テーマは台頭する『チャイナパワー』です。隣の国、中国が周りの国々にどのような影響を与えるのかについて、国際関係を専門にするアメリカの大学教授が講演を行いました。

アメリカジョージタウン大学のロバート・サッター客員教授は過去30年間、外交政策の専門家としてアメリカ政府で勤務してきた国際関係のエキスパートです。

きょうの講演のメインテーマは『台頭する中国』で、サッター教授は中国の慎重な外交政策がアジアでの影響力や発言力を強めていることを改めて強調しました。

その一方で、日米の軍事面での連携強化については危機感を持っているものの『中国が口をはさむことは日米との貿易などの面で、中国にマイナスに働くので批判を避けているのではないか』と述べました。

きょうの講演で基地問題についての具体的なコメントはありませんでしたが、サッター教授は中国と台湾、そして日本と北朝鮮など、アジア諸国の力のバランスの中で、日本に駐留するアメリカ軍は抑止力として最も重要な役割を果たしていくとの認識を示しています。