2026年の完成に向け復元工事が進む首里城の今と 復興に対する人々の思いを隔週で伝える『週刊・首里城』です。今週、再建の現場ではどんな作業が進んだんでしょうか。家族への感謝の思いを胸に「見えないけれど大切な仕事」に取り組む職人とともに紹介します。
GW目前!鯉が泳ぐ龍潭からも望める再建の舞台「素屋根」で、何が行われているのかというと…
現在、作業の中心となっているのが、正殿のここ!3階の軒周りの工事。この1か月の進捗を見ても…ご覧の通り、屋根がどんどん仕上がっています。今週は「野垂木」という細長い木材が、軒先に向かって等間隔に架けられていました。
瓦が葺かれるとこうした基礎部分は見えなくなってしまうため、まさに今しか見られない姿です。そんな工事エリアの一角 限られたスペースで黙々と手を動かすのが、豊見城市出身の新城克治(しんじょう・かつじ)さん。木造建築の天敵!シロアリ被害から正殿を守るため復元で用いられるすべての木材に、しかも手作業で薬剤を塗布する「防蟻処理」を担当しています。