琉球朝日放送の第287回番組審議会が4月16日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催され、課題番組『ウチナーンチュを好きになりました。』〈2024年3月23日(土)午後2時25分~午後4時20分放送〉について審議が行われた。

その後、事務局報告では、系列番組審議会代表者会議テーマ案や、視聴率報告(3月分・2023年度・下期・1月クール)、視聴者応答(3月分)、ならびに放送番組種別ごとの放送時間(2023年10月~2024年3月)について報告があった。

意見の概要は以下の通り。

沖縄出身ではない芸人を司会に起用し、2時間番組を制作するという積極的な姿勢が評価できる。取材した農家の商品を取り上げる時間が長く、宣伝色が強かった点が気になる。

番組内容から、県民にレッテル貼りをしにきているような印象を受けた。沖縄県民全員があたかもそうであるかのような画一的な説明には違和感を覚える。

2時間番組としてメリハリやインパクトに欠け、視聴時間が長く感じた。2時間という放送時間を生かし、沖縄の年中行事や文化についてより紹介してはどうか。

放送時間を考慮すると、紹介した内容には好ましくないエピソードなどが見受けられた。再現VTRの演出が過剰だったのではないか。

冒頭のトークシーンはアイスブレイクとして効果的であった。紹介される「沖縄あるある」がこれまで何度もいわれてきたものばかりで、ウンザリするような気持ちになる。

スタジオトークは、沖縄を誇張して紹介しているのではないか。夫婦への密着取材は、沖縄出身者と結婚した県外出身者が沖縄文化をどう感じているかが伝わり、好感が持てる。

恋愛以外にも話がおよんでいたため、番組のテーマがぶれていたのではないか。司会が県外出身者のため沖縄県のことを県外の方に説明する形式で進行しており、どういうスタンスで観れば良いかわからなかった。

出席委員 豊川明佳・伊佐香菜子・仲村直将・西江昭吾
欠席委員 島袋昭彦・山入端裕哉・呉屋遥(いずれもレポート提出)