琉球朝日放送の第269回番組審議会が6月21日火曜日午後3時30分より琉球朝日放送で開催され『QAB特別番組 渡嘉敷島留学「わらびや」の4季』〈2022年5月1日(日)午前11時55分~午前11時45分放送〉について審議が行われた。
事務局報告では視聴率(5月分)と視聴者応答(5月分)、10月に開催される系列番組審議会委員代表者会議の議題が「動画配信時代 地上波テレビに望むこと」に決定した旨が報告された。会の最後に、当月をもって委員を退任する宮城栄作氏へ感謝状が贈呈された。番組審議の概要は以下の通り。
春夏秋冬の時系列で描いた構成で理解しやすく、感動的な場面もよくとらえられていた。「わらびや」を運営する坂田夫妻のことをもっと紹介してほしかった。
四季を通じて子どもの成長する姿が見られ、楽しい番組内容だった。山村留学についての説明も丁寧で理解を助けた。数カ所ある施設からなぜ渡嘉敷を選んだのか理由を知りたかった。
映像の美しさが印象的。和太鼓が渡嘉敷の地域芸能になっていることを知って興味を引かれた。留学生と地域との関わりがほとんど描かれていない点が気になった。
山村留学の様子を描いたことは理解できるものの、坂田夫妻の活動のいきさつや施設と地域の交流、行政の支援などの要素に触れていないため不完全燃焼に終わっていた。
さまざまな自然体験を経てたくましくなった子どもたちの姿と、親たちが成長ぶりに驚くシーンがいい。子どもなりの悩みや葛藤、逆境を乗り越える様子が盛り込まれればさらに深みを増しただろう。
子どもたちと渡嘉敷の美しい自然という、それだけで成立する素材である一方で、番組がサラッと軽くなったきらいがある。離島の過疎や村の活性化、教育などのテーマに踏み込んでもよかった。
島留学の制度に感銘を受け、自然とともに生活して成長する子どもたちの姿に胸が熱くなった。島留学は地域芸能の継承という面でも意義あるものと感じた。
出席委員 横田哲・長嶺亮子・波平恒男・砂川久美子・宮城栄作・渡名喜郁夫
欠席委員 安里睦子(レポート提出)