MENU
復帰50年特別番組「命ぬ水 ~映し出された沖縄の50年~」
復帰50年特別番組「命ぬ水 ~映し出された沖縄の50年~」

番組内容

本土復帰から50年の節目を迎えた沖縄で、新たに持ち上がったアメリカ軍基地問題がある。アメリカ軍が使っている「泡消火剤」に含まれる有害物質・PFAS(ピーファス)による水源汚染だ。

PFASは焦げつかないフライパンやファストフードの包み紙、じゅうたん、衣類などに多用されてきた。しかし環境中で分解されにくく、一度体内に取り込まれると長く蓄積されてしまうため「永遠の化学物質」と呼ばれ、有害性が指摘されている。ヨーロッパ環境庁(EEA)は健康影響として、腎臓がん、精巣がん、肝障害、甲状腺疾患、コレステロール値の増加、低出生体重児、ワクチン接種効果の低減、乳腺の発達遅延などをあげている。

当初、影響を受けているとみられたのは嘉手納基地周辺の7市町村、45万人。ところが沖縄県などの調査で、宜野湾市の普天間基地や金武町のキャンプ・ハンセン周辺の川や地下水でも次々に汚染が発覚している。

沖縄戦で住民の4人に1人が犠牲になり、戦後も27年間、日本本土と切り離され、米国統治下を経験した沖縄。戦世(いくさゆー)からアメリカ世(あめりかゆー)、そして大和世(やまとゆー)へと時代が移り変わる中、貧しく、苦しい生活を支え、人々の命をつないできたのは、地中からわき出す「命ぬ水(ぬちぬみじ)」だった。

ディレクターには、これまで数々の米軍基地問題をスクープし、昨年、米国の「レイチェル・カーソン環境出版賞」で2位を受賞したフリージャーナリストのジョン・ミッチェル氏が参加。米情報自由法(FOIA)を利用して得た米軍や米連邦議会資料、内部告発者から手に入れた映像や写真などから、問題の本質に迫った。

Nuchi nu Miji

“Nuchi nu Miji – Okinawa’s Water of Life” portrays Okinawans’ struggle for justice in one of the worst environmental catastrophes in modern Japanese history.

Since 2016, the drinking water for 450,000 residents, roughly one third of the population, has been contaminated with military PFAS “Forever Chemicals”­– but the Japanese and US governments have refused to resolve the problem.

Featuring interviews, archive footage and documents obtained via the US Freedom of Information Act, “Nuchi nu Miji” uncovers the truth about what has been happening on Okinawa and reveals why so many residents feel abandoned by both Tokyo and Washington. (© Ryukyu Asahi Broadcasting Corporation 2022)

題字
ファム・ニューニューさん

2021年8月 第69回全琉小・中・高校図画・作文・書道コンクール 書道の部 優秀賞

2021年8月 国道58号名護東道路「数久田トンネル」南側の題字担当

2021年2月 第59回全沖縄児童生徒書初め展 金賞

2019年1月 全国新春書道展 特選

ナレーション
萩原聖人
ディレクター
ジョン・ミッチェル(フリージャーナリスト、沖縄タイムス特約通信員)、島袋夏子(琉球朝日放送)
ジョン・ミッチェル × QAB 10年間の調査報道
過去に放送した関連番組
※過去のウェブサイトをそのまま掲載しているため、スマートフォン等で体裁が崩れています。ご了承ください。
復帰40年報道特別番組「枯れ葉剤を浴びた島〜ベトナムと沖縄・元軍人の証言〜」
2012年5月15日放送
枯れ葉剤を浴びた島2~ドラム缶が語る終わらない戦争~
2015年11月22日放送
[拡大版] 2016年4月25日放送
PAGE TOP