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次第に肌肉が衰え、呼吸する機能さえ奪われていくといわれる。進行性の難病「脊髄性筋萎縮症」その難病を抱えながら、前向きに歌手活動をする男性がいます。男性の思いに迫りました。

Qプラスリポート 難病を超えて歌声届ける 謝花勇武さん

きのう、沖縄市で行われたライブ。力強い歌声を披露するのは、車いすに乗った男性。バンド「コンスタントグロウ」のボーカル、謝花勇武さんです。

謝花さんは、生まれながら、進行性の難病「脊髄性筋萎縮症」を抱えていて足や腕などを自由に動かすことができません。

Qプラスリポート 難病を超えて歌声届ける 謝花勇武さん

謝花さん「筋肉がどんどん衰えていくっていう病気で、歩けてた人が車いす、車いすだった人が寝たきり最後は息をする筋肉を奪われる病気なんです。今40歳なんですけどこの年齢まで歌えるのが奇跡と医者には言われます」

幼少期から施設で過ごし同じ施設に通う先輩を真似して始めたという音楽活動。同じ病気と闘うメンバーとともにグループを組みましたが、ほかのメンバーの病気が進行し、一人での活動を余儀なくされました。

一時は音楽活動をやめることも考えたといいますが、周りの支えもあり、続けることを決意。バンド「コンスタントグロウ」を結成し2016年には障害者の音楽コンテストの全国大会でグランプリを獲得。今年で結成5周年を迎えました。

Qプラスリポート 難病を超えて歌声届ける 謝花勇武さん

メンバー・SUKEさん「最初のころよりもすごく声も出てるし本当に進行してるのかなっていうぐらい(なんですけど)自分たちができないってけっこう言いがちなんですけどそれをやってくれるから負けてられないなっていう気持ちになって、自分たちもがんばろうっていう気持ちになりますね」

謝花さん「(障害を)初めての方って触れられない部分だったり、笑えない部分だったりきわどい部分があるんですけどそれをどうにか歌にしたいなと思って」

アンコールを含め、16曲をうたい上げた謝花さん。現在は、一人でも多くの人に歌声を届けたいと100万人にCDを無料配布するプロジェクトを進めています。

病気を抱えながら歌い続ける謝花さんには曲を通して伝えたい思いがありました。

Qプラスリポート 難病を超えて歌声届ける 謝花勇武さん

謝花さん「車いすで音楽してるとなると頑張ってるのかなとかハンディがあるのかなって思われがちなんですけど、悩むことだとか苦しく感じること悲しく感じることって車いすだからってわけではないんですよね。生活していく中でみんな一緒なんですよ。僕も同じように感じてるんだよっていうことをわかってもらえたらもっとうれしいなって思います」